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2014年 08月 05日 火曜日

医療産業都市構想の進捗を心から喜んだのは、外郭団体に関する特別委員会。市長室の報告1点と… 企画調整局関連4点の審議が、8月4日午前10時から催された。

市長室の報告 ─ 公益財団法人神戸国際協力交流センターについてでは、2議員のみを残し、各議員が発言する活発さ。国際協力事業では、主にベトナムへの水道技術支援や人材育成プログラム等があるが、ベトナム以外にも多くの国々に貢献している。特にカンボジアでは、首都のプノンペンで消防学校の創設について、JICA等との協力を得て進められていると明らかになった。

神戸で学ぶ世界各国の留学生への支援も、同センターの事業だ。現在約3,000人の留学生がいるのだが、そのうち開発途上国等からの私学留学生30人に、月額8万円を支援している。中国人が27人、韓国人が2人、メキシコ人1人という内訳だが、この件については質問が集中した。

① 中国が発展途上国なのか?
② なぜ中国人が圧倒的に多いのか?
といった内容で、当局は「この件では選考方法を見直す」と答弁した。

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私は、当公益財団法人は海外事務所及び事業について「松田部長を中心に本当に良くやって下さっている」と評価した上で、
「神戸に住んでいる外国人にも、十分配慮されたい。これから医療産業都市構想を進める上で、この神戸国際協力交流センターの役割は増々大きくなる。頑張ってほしい」
と、要望した。

注目すべき先端医療振興財団事業では、財団設立の目的に「産官学の連携による先端医療の臨床研究や技術開発を行い、次世代の医療システムの構築を通じて、医療サービス水準の向上と医療関連産業の集積形成に寄与する事」とあり、その線に沿って、確実に実績を上げているのが分かった。

当日わざわざこの委員会に提出された、別紙での先端医療センターで実施中の研究開発等についての文書は力強いもので、説明する村上ドクターも、自信を持って力説された。

具体的には沢山あって、
① iPSを用いた網膜再生治療
② PETを用いた新規診断法
③高精度放射線療法
④ 固形がんに対する先端的治療法、
その他医薬品、医療機器の治験等、医療の先端を切り開く案件が並んでいた。

その他の「開発中の医療技術」では、アルツハイマー病治療薬について、京大と共同開発中であると発表された。精神疾患に関する先制医療開発等についても、検査薬や機器の開発を行う「実用化研究」に向けて、M社、N社と共同研究がなされている。これらは、いわゆるうつ病対策だが、いずれもノーベル賞に値する研究である。

医療産業都市構想が力強く進められているのが良く分かった、良い委員会だった。
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