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2014年 07月 30日 水曜日

平和を知る子供達を育くむ事は、平和国家をつくるのに通じる ─ つくづくそう思ったのは… 御影クラッセのだんじり広場で行われた、沢の井夜店という催し。

阪神御影駅南商店街(会長 濱田智司)が主催になって、御影自治連絡協議会や御影地区まちづくり協議会等の後援を得て行われる、かれこれもう24年間も続いているこのイベント、だんじり広場が出来て以後急激に大きくなり、7月26日の当日は約6,000人もの人々で賑わった。
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各自治会が、焼きそば、かき氷、金魚すくい等、いろいろと工夫して夜店を出される。従って、すべて素人。夜店を設営するための鉄パイプも、青年会メンバー約50人が3時間も掛け、当日朝から組み立てるというように、すべて地元でやるのである。
他にも、陰で安全を見守った交通指導員の人々や、婦人会、青少協の人々等、多くの善意が集まっていた。

皆さん、こんな幼い頃の思い出をお持ちだろう。そんな思い出を子供たちにもと、まったくの無報酬で汗を流し、舞台をつくった人々に、心から感謝したい。

私は、案内状から漏れていた御影まちづくり協議会の藤澤会長を迎えに行った。「苦労してつくっただんじり広場が、役に立って良かったなぁ〜」と、皆でつくったものではあるけれど、二人でどれほど苦心した事か…。車中では、私たちが他界しても、この賑わいにはいつまでも続いて欲しいと願い、しんみり語り合った。

着いてみると、ある政治家が挨拶の最中。地域を称え、陰の方々への思いもこもった、なかなかいい挨拶だった。

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だが私は、黒澤 明監督の映画「生きる」を思い出していた。もっと大切なのは、この時点でサラエボでもパレスチナでも、イスラエルでも、夜店もなく子供達が虐殺されている事だ。お陰様で、家族連れの人々が大勢来て下さった。孫の手を引くご高齢の方々は、皆さん笑顔だ。父親にしがみつく子や、母親と金魚すくいに興じる女の子…平和な、日本の大切な風物詩がそこにあった。

それこそが、明日も平和な日本国であり続けるだろう事に通じるのだ。つくづく、ありがたい一日だった。
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