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2014年 06月 27日 金曜日

見たところ、ほとんどが議長経験者。各府県や政令市の議会で長く活躍されたベテランが含まれている関西広域連合議会の議員がずらり揃ったのは… 理事会と第20回総務常任委員会が開かれた、関西広域連合本部の議会。去る6月21日、土曜日のことで、私は、前島前理事のあとを継ぎ、理事として出席した。理事会では、初めて出席した事もあり、びっくりした事もあったけれども、発言を控えた。
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続く総務常任委員会では、関西電力の方が、今夏の電力需給対策について、説明された。ピークとなる8月の需給見通しは2980万kwで、「去年の2932万kwを上回る」とされていた。8月に原子力発電が再起動しないとすると、704万kwを他社から融通してもらう等、大変な苦労をして、なんとか予備率3.0%で乗り切れる見通しだと報告された。

他社から買電したり、高コストだといわれる新エネ等加えて、エネルギーの高騰で電気料金の値上がりがあるのではないかという懸念について聞いたが、今のところ考えてないとの答弁だった。関電としても、「原子力を再稼働しなければ、電気料金を上げる」と脅しているように市民から捉えられると困るのだろう。慎重に答弁されていた。

私は重ねて、「関西電力の社員はボーナスも無く、給料を下げてまで頑張っている」と発言に混ぜつつ、「これからは、エネルギーをより安く購入する事を、国家プロジェクトとして考えるべき。例えば、地中海の石油や南米の石炭等の呪縛から逃れ、新たにロシアの天然ガス等を導入する等の策を国家レベルで検討し、原価を安くするよう考えるべきだ」と提案した。これについて関電側は、「頑張っています」とした上で、「エネルギー源のことは本当に大切で、よく研究します」との答えだった。

関西ワールドマスターズゲームズ2021についても、議事にのぼった。開催は2021年5月中旬の10日間となったが、問題の競技種目については、コア競技である29競技に13のオプション競技を加えた試案に基づき、中央の競技団体や府県市の関係団体等の協力を得たという原案を、議会に出して来た。7月開催予定の準備委員会にこの原案を報告し、IMGAとの協議を開始すると委員会に報告して、綺麗にプリントされたチラシも示された。

私は、これには怒った。当局は、競技種目について議会に諮ると、何回答弁した事か。なる程、今回の書類は(案)となってはいる。しかし、プリントには小さく候補とあり、事実上、これで行きますとの意思表示で、議会への形だけのアリバイづくりに思えたので、その点について
「議会への手続きを、しっかりして欲しい。例えば、7月にIMGAとの協議を開始するのに、初めて議会に案を出して来たのが6月の21日では、誰から見ても、議会軽視ではないか。せめて事前に相談があったならば…。例えば、オプション競技の中に剣道とかテコンドー等も入れて欲しかった。あれだけ言っておきながら、たった一回、最初で最後の常任委員会への報告とは、あまりに淋しいのではないか」
と、厳しく指摘した。
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ところが周りは、ベテラン揃いだけに皆さん論客でおられるだろうに、私のようにキリキリと指摘するでもなく、静かにされている。どこで手を抜かれたかは、重々分かっておられる筈だが…。こんな事が続くようなら、あまり良い方向には行かない ─ と、そう思える広域連合議会だった。