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2014年 06月 06日 金曜日

きっと、あのように大きな役割をしてくれているカラオケ会は、神戸市内にたくさんあるに違いない。そんな感想を抱いた、親切な高齢者に囲まれた… 楽しい時間を過ごしたのが、茶屋会館で週一回開かれているカラオケ会。去る5月27日、古い付き合いの大上さんに誘われて、お邪魔してみたのだ。

私と近い年齢の高齢の方々ばかりだったが、皆さん元気ハツラツで、カラオケに興じておられる。

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2曲ほど歌った私に、会長の水落康夫さんが、「良く来て下さった。身分も立場も無く、単に、好きな人々が勝手に集まって来て歌っているのです」と、仰った。「お世話して20年…あるいは、もっとですが、歳がいくと、階段が辛くなるのか、集まる方が少なくなってきています」と、少し淋しそうだった。

「安井さん、あの方」と示された方を見ると、一人ニコニコ座っておられる女性が、そこに。来ても歌うでなし、ただ人恋しくて来られるのだという。会長が時々訪ねる高齢者の中には、帰らないで下さいと哀願する方がある。「この二日間、人と喋っていないので、話して欲しい」と言われるそうだ。

そんな一人暮らしの高齢者が時々おられる。御年88歳の水落さんだが、定期的に訪ねると本当に喜んで下さるという。私は、水落さんが20年もの間、本当に社会の為に働いておられるのを知って、心からの敬意を申し上げた。

「これも住吉学園のお陰です。また、地区の方々が、カラオケの機器や場所の提供をして下さっているお陰でやっていけます」と、水落さん。住吉学園や地区の方々の思いがうまく生かされ、何十人もの高齢者が喜んでおられるのである。

こうした大事な役割を果たしている、カラオケ会。調べると、介護予防や健康増幅に効果があるというから、もっと、政策に生かすべきなのではないだろうか。わずかな予算でできる、生きた税金の使い方でないかと思うのである。
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