というのも、実は、5月1日に地元岡本の方々から、「8丁目のバス停留所にベンチが無い為に、高齢者が暑い日も雨の日もバスを立って待たねばならないので、ベンチを置いて欲しい」という陳情があったからだ。現場に行ってみると、歩道が狭く、ベンチを置くと車椅子がすれ違えないので、道路管理者の建設局は多分、良い顔をしないだろうな、と思った。

当日、建設局長は、「全くその通りで、交通局と良く話し合って、何か工夫は無いか、高齢者の方々の為に椅子をつけるよう、前向きに対応するつもりです」と、丁寧に答えて下さった。私は嬉しかった。さすがに、冒頭で紹介した常任委員会での議論の経過を理解されていた。
その後、交通局長にも同じ趣旨で陳情した。聞いてみると交通局には交通局の悩みがあって、いざテントや椅子をつけるとなると、その向かい側や前の住民が反対されたり、家の中をのぞかれるのが嫌だと言われる等、大変らしい。しかし、「辛抱強く、バス利用者の方々の為に、バス停で倒れたり、熱中症にならないよう頑張ります」と答えてくれた。
社会全体としての高齢化に加えて異常気象もあり、熱中症対策の重要性はこれまでの比ではない。優先すべきは、利用者である。工夫をすれば、他所からの視察が絶えないような素晴らしいバス停だって、ひょっとしたら作り得るかも知れない。二人の局長の弁が役人用語ではなく、実際に、一日も早く、全市のバス停での待ち時間が少しでも楽になるよう願っている。