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2014年 05月 09日 金曜日

三宮都市改造を選挙公約に掲げた、新市長。当選後、これを進めるべく地元の人々と学識経験者29名からなる、神戸の都心の未来の姿検討委員会を結成したという報告 ─ 特にメンバーを見て、私は大きな失望を… 感じた。

なぜ、議会人の意見を入れないのか。どこで議会の意見を反映するのか。このやり方は、40年来全く変わっていない。私の周辺の人々も「市長は、まだ懲りないのか」と嘲笑していたほどだ。

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私は、予算特別委員会で激しくそれを責めた。局長は、
「議会の意見は色々な機会に聞く事ができる。又、常任委員会もある」
と答弁した。つまり、早い話がガス抜きに過ぎないのである。実際、私は宮崎市長・笹山市長・矢田市長時代と、三代を通じて三宮の都市改造について議論をしてきているが、その、私の長い議員生活の中で、当局の審議会の結果が変わった事は、ほとんど無い。だが、少なくとも、三宮は三宮の人々だけのものではない。まして、役人のものであろう筈が、ない。

私は、市長室に直接お話しに行った。我が会派の平井まち子議員が、総括質疑でさらに尋ねた。「なぜ、市会議員が入って悪いのですか」─ 単純明快な質問だった。現実に、議会人の入った審議会はいくつもある。これは、神戸議会の特色であり、うまく運営され、実績もある。この議論を受けて、安達団長は特別委員会の設置に動いた。さらに、立派と思えるのは各団長であり、議長、副議長である。議会全体が動いたのである。

かくて、4月23日、我が会派の自由民主党議員総会で、安達団長から未来都市創造に関する特別委員会の設置について議事運営委員会で決定した事が報告された。特別委員会は15人で結成し、5月12日の本会議で設置予定となり、結果的には、神戸の為に大変良かったと思う。私は、安達団長の御苦労に御礼を申し上げた。

実は、商工会議所からも、分厚い提案書が出ている。我々議会側も努力を重ね、良い提案を出したい。その為には、識者を呼ぶなり、視察するなりしなくてはならない。まず、目的をはっきりさせてから、他都市に無いものを造り出そう。他都市との対抗ではない、神戸の神戸を造る事である。

先日、商工会議所の大橋会頭にお会いした時、「当局案と商工会議所案と議会案で良いものができれば良いですね」と語り合った。結果は、それで良しとなった。だが、なぜこうなったのか、都市計画局には、良く考えて欲しい。与党も野党も、ともに議会人なのである。
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