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2014年 04月 22日 火曜日

その友との再会には、実は大きな目的があった。カンボジアの友人、代議士のナムさんら一行が… 午後2時に京都市長を表敬訪問をするので、会いたいと同4月16日の朝、突然の一報が入った。側近のソテーから電話では、こちらの多忙に気を使って、日本に来ていることだけお知らせしようと思っているとのことだったが、友遠方より来たる、はいそうですかと会わないわけには行かない。

聞くと一行は13人で、その内7人が代議士。副首相の奥様も同行されているそうだ。早速、午前中にかけまわって、神戸のお土産として、モロゾフのチョコレートを13人分。副首相の奥様には、水木真珠のパールのネックレスを買い求めた。

かくて、ボランティアの足立さんと京都に出向き、久しぶりの嬉しい再会をホテルオークラで果たした。皆元気そうで、何よりのこと。

かつてこのブログに書いた、カンボジアで消防隊を組織し、神戸の名を有名にしてくださっておいでの正井さんの件を覚えておいでだろうか。正井さんはカンボジアで初の消防学校を創立したいと願っておられる。

ところが、同国には予算がない。そこで、日本のODAを使いたい。カンボジア政府から日本政府に対して「消防学校をつくりたいのでODAを出してほしい」という要望を出してもらえれば、日本政府も出しやすくなる ── そんなわけで、実はちょうど、カンボジアの政治家の方々に働きかけようと思っていたので、それについて詳しく説明し、お願いしたような次第。

聞き及ぶ話では、カンボジアで火事が起こると、チップを出さないとしっかりと消火しないという。現在はまだ、そうした国なのだ。ところが、正井隊はチップ無しで懸命に消火や救助をするので有名。だから、正井隊が来ると市民から拍手がおきるし、そういった日本人に憧れる青年が、正井隊への入隊を待っているという。

カンボジアは、言ってみるなら日本の明治初期のような時期にあり、本当の民主主義が育ち、発展するのには、時間がかかる。でも、何とか夢を叶えたい。消防学校が設立されれば、近代的な消防の基礎が培われ、カンボジアの国民の暮らしに、大いに寄与できるのだから。
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▲ 差し上げたお土産へのおかえしにと、お皿を頂戴して