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2014年 03月 28日 金曜日

同窓会長の挨拶が面白く、子供達の心に残ったに違いないと思ったのが、神戸市立御影小学校の、第102回卒業式。3組・109人の卒業生が… 一人一人、自分の将来の夢を語ってくれるのを、毎年楽しみにして出席している。

3月24日 月曜日の午前10時、田中秀典校長の詩を引用した話しから始まり、子供達は真剣に聞いていた。つづいて、三好成和PTA会長が子供達に「命を大切に、人をいたわる人になってください」と語り掛けた。彼は甲南大の後輩で、良い話が嬉しかった。

高嶋良平同窓会長は、毎年同じ話だ。「①国際人になって下さい。その為に英語力を身につけて下さい。②御影はだんじりの文化があります。5月のだんじりの時には、ふるさとに帰って来て下さい。③御影小学校は100年を超す歴史と伝統があります。名門御影小学校と呼んで下さい」と、簡単に述べた後、自前の歌を歌うその間、10分。温かく、愛のこもった良いスピーチで、例年、この10分は短く感じる。

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今回、卒業生の皆さんの夢の中で一番多かったのは「中学校に入ったら、勉強と部活をしっかりやります」で、18人。次いで「獣医を含め動物関係の仕事をしたい」と「サッカー選手になりたい」が6人。「保育士になりたい」「友達を大切にしたい」「作家になる」が5人。「優しい人になりたい」「ケーキ等のパティシエになりたい」が4人。「医者になりたい」「プロ野球選手」「ピアノ」「役者」「インテリアデザイナー」「社会に貢献できる人間になりたい」「親孝行をしたい」「ゲームソフト作り」「研究者」「家業を継ぐ」「誰にでも愛される人になりたい」「バスケット選手になる」「通訳になる」などが、2人。その他、公認会計士・薬剤師・税理士・教師・テレビ関係・歴史学者・苦しんでいる人を救う・バレーボール・水泳・自分で考えて行動する人・辛くても笑顔でいられる人・宇宙飛行士という具合に、様々な夢が並んでいた。

政治家を夢とする子は、一人もいない。前にも同じような事を書いたけれど、やはり、政治家性悪説になっているのだろうか、悲しいものだ。

校長先生の来賓へのお礼では、悪気も無いし、親しさのあまりのことだと思うけれど、御影中学校長を抜かして、その他地域の方々で終えたのが、少々淋しかった。いずれにしても、良い卒業式で何よりだった。皆の夢が、大昔の様に軍人になるとか、親孝行とか、偉い人とか、尊敬される人などといった夢よりも個性が出ていたのが嬉しく、「皆、頑張って下さい」と、心からの拍手を送ったのだった。