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2014年 02月 07日 金曜日

何かスネているのか、悩んでいるのか。気になりだしてから、一週間。我が愛猫、ピョンの食欲が無く、時にガプガプとむせて… 胃液らしい液体を吐くその都度、ティッシュで拭いて廻った。どうしたのか分からず、12歳で老化、にしては早くないかと思いながら見ていたら、そのうち、水も飲まなくなった。

いつも、もう一匹の愛猫、チーと共に私の両脇で寝るのだけれど、1週間前からは、チー一匹。抱いてベッドに引き込んでも、また出て行ってソファーで寝ている。テレビ好きのピョンなのに ── ニュースによく出てくる、あのピョンヤン放送の中年女性アナウンサーに似ているところからピョンと名付けたのだけれど、そのテレビも見ずに、ずっと寝てばかり。

あまりに気がかりなので、議会の後、おおじ動物病院へ連れて行った。久しぶりのおおじ先生は名前を憶えていて下さった。「ピョンちゃん、どうしたの、あら安井先生も真っ白になって…」そういえば、3年ぶり。オシッコが出なくて死にかけていたのを、入院治療で助けて下さった。

実は、一緒に行ってくれたボランティアの足立さんの息子さんとおおじ先生の息子さんが魚崎中学校の同窓で、保護者会で顔なじみ。その上、おおじ先生から「足立さんのことは露本さんからよく聞いている」と仰るその露本さんとは、神戸市市会事務局の優秀な課長。私の性格や欠点をよく知って、助けてもらっている。特に議長時代は、僕の大切な仕事だった議会基本条例の制定について、私の時代に完成したいという願望から、梅村市会事務局長と共に、徹夜に近い働きでご尽力くださった。今でも、それに関連する事がある都度、感謝しているようなわけで、ご縁のある獣医さんなのである。

事情を話すと早速聴診器をあて「お腹が硬い。すぐ、レントゲンと血液検査」。ピョンが気の弱い子だと知っておられる先生は、ピョンの両手を握ってレントゲン撮影。しばらくして、告げられた病名は「便秘」。レントゲンを拝見すると、なるほど、立派な糞が長々と写っている。

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「こんなに硬くなったら大変だから、今から指でほじり出しましょう」と言うと、手袋をはめてお腹に手を当てて、硬いお腹の腹を手で揉んでやわらかくしながら、少しづつ手でほじり出す先生。私はピョンの頭を撫でながら、「先生ありがとう。優しい先生で良かった」とお礼。二人して声をかけながら、懸命にほじり出してはティッシュペーパーに置くこと、30分。ところがこいつ、変わったやつで、指を入れていてもあまり泣かず、むしろ目を細めている。ひょっとして、SM猫とちゃうか?…

「これ以上は私の指が届かないから、家に帰って、ピョンちゃん自分で頑張ってね」と言って先生が手袋を脱いだ途端、いきなりまたウンチングスタイル。また、ほじり出しにかかり、少し出してから、水分補給の点滴。本当に、感謝の一言だ。

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帰宅したピョンはぐったりしていたので、そのまま寝かせ、翌3日夜から下剤を使った。気にしながら帰宅した4日夜は、出ていた。翌朝も、出ていた。食事も、少しづつ食べ出して、順調にいっているようだが、お腹をさぐってみたところ、手に当るものこそ無いものの、食欲はまだ完全には戻っていない。様子を見て、またおおじ先生に診ていただくとしよう。

それにしても、こいつは僕に似ている。僕も便秘性で一週間に一回出るか出ないか…そのかわりなのか立派な作品が出るが、約30分ほどかかる。それだけに、ピョンの気持ちは良く分かる。さぞや辛かっただろう。犬は飼い主に似るというが、猫もそうだろうか。私と同じ病気をいくつも持つとは、可愛いやつ … 猫馬鹿で、ごめんなさい。