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2014年 01月 08日 水曜日

流通・小売りといった流通販売構造の大きな変革のうねりの中、全国各地の動向は他山の石、とは行かないのが… 神戸市東部中央卸売市場。毎年1月5日に初セリが行われ、続いて新年会が催される。

野菜、果物等の青果組合や魚、くじら等の水産組合で顧問を仰せつかっている上、古くからお世話になっていることもあり、私は例年お招きを賜り、地方議員(市会・県会)を代表して、祝辞の機会を頂戴しているが、今年は、兵庫区の本場と、これから先、どのような立ち位置で行くのかや、中央(農水省)との関係を含めて、大阪市場にどう対抗して行くのかといった難題に向かい、いよいよ決断の時期が迫っているのである。

昨年の暮れ、尼崎市公設地方卸売市場の尼崎中央青果が業務停止となったため「集荷できるのか」と、神戸市東部市場関係者も、今年は大きな関心を持っていた。尼崎中央青果ではかなりの解雇者が出たらしく、東部市場の関係者も同じ運命をたどらないか、気を引きしめての新年会となった。

産業振興局の谷口時寛局長は、市場の開設者である神戸市を代表して、
「尼崎が何故そのようになったか、原因を究明して、神戸市がそのような形にならないようにしたい」
と、決意を述べた。
東部市場長であり、神戸中央青果株式会社会長の三野玉三郎氏は、
「我が社は盤石であり、心配はない。しかし、他山の石とせず、その原因を研究する必要がある」
と強調して
「我々は45年の歴史を持っている。その間辛いこともあった。特に阪神淡路大震災で復旧は不可能といわれてきたのを我々は再建したのである。その事から考えれば頑張れる」
と話された。
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▲ 緊張感をもってご挨拶
私も同じく、大震災で皆で頑張った話をした上で、
「尼崎の件を研究するだけでなく、我々にとってプラスになるよう、公営業活動をする等、活躍をするべき」
と、お話し申し上げた。

市場議員として永くお世話になっているだけに、中央市場の将来については、本当に心配している。市場らしく、毎年、山海の珍味に溢れお腹一杯になる新年会では、青果組合でも沢山のお土産を頂いたりするが、その度に、責任を強く感じている。まさに、身が引き締まる年初である。