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2013年 11月 08日 金曜日

関西での開催が決まるなら、実は私も出場したいと思っているのが、ワールド・マスターズ・ゲーム(中高年の国際スポーツ競技会 WMG)。先頃、関西招致の方針を広域連合がまとめたと報じられた、国際競技会である。

事務局によると… 30才以上で、5才づつきざみに各競技が競われる。女子サッカーも入っているかと聞くと、「入っている」と言う。バレーボールも入っている。日本で開催されるのならば、日本の武道である剣道も空手も、入れられる。メダルの種類も多く、家族の記念になるような仕組みもあるそうだ。

関西広域連合では、8年後の2012年にWMGを関西で開催する計画をもって、国際マスターズ協会 IMGAに立候補を表明。この度は、そんなWMGの開催地を吟味すべく、IMGAから5人の主要幹部が視察に訪れたのだ。

IMGA会長カイ・ホルム氏はスウェーデン人で、元IOC委員の72才。国際トライアスロン連合会長で現IOC委員の女性マリソル・カサドさん。国際バスケットボール連盟会長のボブ・エルフィンストン氏。国際マスターズ協会事務局長ジェンズ・ホルム氏。そして、国際マスターズ協会マネジャーのサマンサ・ヘイワード氏。以上5人が来神されて、丸一日、淡路島でトライアスロンの会場予定地を、さらに神戸のサッカー場や堺市の施設もくまなく視察された。

IMGA歓迎レセプションがポートピアホテルで開催されたのは、昨11月7日夜。視察を終えてホテルに到着した一行をお迎えしたのは、関西広域連合会長 井戸敏三兵庫県知事・神戸市長 矢田立郎・鳥取県知事 平井伸治・徳島県知事 飯泉嘉門・大阪商工会議所会頭 佐藤茂雄。それに、関西経済同友会代表幹事他、連合議員や大学教授を含め、21名。

「あと2〜3分で、視察団が会場に御着きになります」という事務局長のアナウンスに、井戸知事・連合会長が
「皆さん、入り口に立ってお迎えしましょう!」
と、皆を促しつつ、自ら入口に立たれた。井戸知事の意気込みが感じられ、「絶対に関西に誘致する」という決意が、良く分かった。

レセプションが始まると、井戸知事は、
「もし関西でのWMGが決まれば、日本は2年連続でオリンピックをやる事になり、経済効果が大きい事。また、大阪府と大阪市が決めていないが、今から8年もあるので、きっと本式加入してくれると信じている。」
と述べ、「その証拠に、大阪の商工会議所の会頭も経済同友会会長も来て下さっている」と釘をさした。

乾杯の音頭をとったのは、大阪の商工会議所の会頭で、更に釘打ち。最後には、関西の良さをPRして、一致団結しましょうと呼び掛けた。
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これを受け、カイ・ホルムIMGA会長が、
「今日一日、いろいろな施設を見せていただいたが、とても素晴らしい … と、いうより、世界的なレベルの施設であり、大変満足しています。加えて、私は、ビジネスを通じて30年来日本人と付き合ってきており、その緻密誠実な事は分かっています。私は40年の歴史でもっと早く日本で開催するべきだったと思っています。なぜなら、世界一の長寿国は日本であり、それは、日本人が健康である事を示しています。その素晴らしい身体に、素晴らしい心が宿っているのです。この事こそ、WMGの目標です」
とスピーチ。私は思わず、これは決まった、しかも発表は近い。きっと日本を離れるその日くらいには、関西に決定したと発表するのではないかと、強く思った。

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▲ IMGAのカイ・ホルム会長と共に
レセプションは盛り上がり、神戸ステーキのローストビーフが出て一同、感動。しかし、何より井戸知事のホストぶりに、頭が下がった。翌8日は鳥取県の視察し、京都で終える予定だそうだ。どうか、京都にたどり着くまでには、決めて欲しいものである。

聞くところによれば、カイ・ホルム会長は大変潔白な方で、各国からの多額の寄付の申し出も受けず、真に目的を達成できる都市を探す方で、なおかつ日本好きだそうだ。本業は橋梁設計等で、明石海峡大橋にも、大変関心を持たれたという。

手ごたえは十分だ。滞在中の決意を祈りつつ、仲間には「8年後には皆で参加して、生きた証の一里塚にしよう」と呼び掛けたい。健康な身体に素晴らしい心を持つ日本人こそ、WMGの目標だというのだから。