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2013年 10月 15日 火曜日

たった1日の、一見すれば何も無さそうな事でも、様々な事情がある。義務教育の最後の日… 私もいくつかに出席を予定している卒業式だけれど、いろんなことが絡んでいるものだ。そんな感慨を抱くのは、教育委員会の雪村新之助教育長から、平成25年度「神戸市立中学校卒業式の日」の変更について、去る10月10日に報告をうけた、その事情からだ。

変更前は、平成26年3月12日水曜日。それが、平成26年3月11日の火曜日に、1日だけ早くなった。たったこれだけの、それもたった1枚の紙での報告だったけれど、何故か気になって、担当課長に聞いてみた。

課長によれば、高校の入試の日が3月14日から3月12日になったために、やむなく前日の卒業式になったのだそうだ。では何故、高校の入試が3月14日から12日になったのかというと、高校の定時制の入試日が変わったから、らしい。定時制の入試は、前期と後期の2回実施で、年度末までにやらなければならない。事務的な事を考えると、3月20日前後までに入試を終えないと、完了しない。

しかし課長は、「単に日を当てはめるだけではなく、生徒の心の準備とか受験への用意を考慮しながら決定しなければならない」という。それなら「卒業式の次の日の入試は、気の毒ではないか」と聞くと、「その点を十分考慮して、決定した。その生徒の人生の上での大問題ですから」と答えてくれた。教育企画課も、この日の選択に何回も会議を重ね、県を始め、いろいろな関係者と調整を繰り返したに違いない ─ その苦労が分かる。

卒業生にとって、義務教育の最後の日。背後にあるだろう様々な思いや都合に、その事も重ねて思いながら、式に出席したいと思っている。
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