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2013年 09月 06日 金曜日

去る8月19日に着手された、念願の御影北児童館建築工事。工期は約7カ月間で、完成は来年3月20日の予定。総工費は約1億3500万である。建設場所は… こども家庭局が特定し、努力してくれた。子育て支援部こども青少年課に、改めてお礼を申し上げたい。

国庫補助金1,722万円を除く総工費の大半が、置塩こども育成基金で賄われる。その額、1億1,778万円。東灘区御影2丁目に住まわれていたおばあさん、置塩 壽さんが亡くなられ、その遺言で、遺産の土地・建物・現金等約16億円を、教育のために使って下さいと、市に寄贈された。市は、そのお金を置塩こども育成基金として、教育のために使うことにしたのである。

基金は既に、移動式の図書館等、教育行政の一助として使っているのだが、その一環として、不足している児童館の建築が決まったのだ。私の地元でもあるが、私の気持ちとしては、当然といった気持と、ありがたい気持ちが入れ混じっている。

実は、置塩さんが一人住まいでご存命の当時、いろいろ気配りしたり、多少のお世話をしたのは、地元の人々だった。新聞がたまっているのを気にして訪ねてみたり、病院へ運んだり、声を掛けあったり、まさに、地域力でお互いに生活の一助になっていた。特に、自治会長の保元さんは、気を配っておられた。が、その頃、市長や区長が見舞ったことなど、一度もない。それでも置塩さんは、学校の先生をなさっておられたこともあり、お世話になった神戸市へと、寄贈の運びになったのだ。こうした意味からすれば、一部を地元にというのは当然といえるだろう。

完成予想図
この児童館建築で忘れてはならないのが、周辺の方々がこうむる迷惑 ─ 特に騒音や混雑である。沢山の保護者の方々が、車で迎えに来られては、大きな声で会話される様子が危惧されるのである。静かな住宅地で、この地が好きで住んでおられる方々ばかりだけに、利用者には、周辺の人々に十分ご配慮いただきたい。

市も、話し合いの結果、そうした面にも考慮して、2階からの出入りとしたのだが、このため、予定額を大幅に上回った工事費になったと報告を受けた。必要な処置であったと思うが、これとて、十分納得された訳ではない。前述のような迷惑が想定されるだけに、利用者の方々には、重ねての配慮が欲しいと思う。

置塩さんのご遺志が、これから真に生かされるかどうかは、皆にかかっているのである。
完成予想図