実は、摂津本山駅の場合、バリアフリー化のためエレベーターは設置されるが、一般道からの2階の改札及び自由通路へのエスカレーターはついていない。地元の協議会と婦人会等は、JR西日本と神戸市に強力な要望活動を繰り返し行っていたのだが、神戸市とJR西日本の会議の結果、下りは予算が足りず、上りのみ南北に設置となった。摂津本山クラスの乗降客数ではエスカレーターは設置しにくいのも、理由だった。
そこで、予算ができた場合 ─ 例えば、財産地区の財産の関係などや、どなたかが寄付をして下さった時に「スペースが無いので設置できない」と断らせず、下りエスカレーターを設置できるよう、スペースを設計上織り込むよう依頼していた。視察は、そのスペースを実際に取っているかどうかの確認だった。加えて、先に書いた公共スペースの6m²の位置確認と進行状況についての確認のためでもあった。
結果的には、いずれも間違いなく、JR西日本の担当者、大阪工事事務所の山田係長ご案内の通り、スペースはちゃんと取られており、6m²の公共スペースも順調に進行していた。しかし、上りのエスカレーターは南北に設置されるが、これでは半分の成功でしかない。私はもとより、小原さんや林さん、山本さん、福田さんが生きているうちに、下りも付けたいと切に思っている。
自由通路の使用開始は、この秋 … 多分、11月頃までには出来るらしい。正式オープンの日には、地元として何か行事を考えておられるらしく、それも楽しみにしながら暑いヘルメットを脱ぎ、視察を終えたのだった。
▲ 視察参加の皆さんと、現場にて