Skip to main content.

2013年 08月 01日 木曜日

その研究成果を称賛。神戸議会としても敬意を表したのは、先端医療センターで実施中の臨床研究など。7月30日午前10時からの外郭団体に関する特別委員会で… 先端医療振興財団の専務理事の村上雅義先生から報告された、iPS細胞を用いた網膜の再生医療や、患者自身の細胞を使っての下肢血管の再生治療といった、すごい研究成果群についてだ。

改めて驚いた私は、会計上のことであれこれ質問される議員もいる中、まず、井村裕夫理事長や、村上専務理事の御苦労にお礼申し上げ、その上で、

写真
「しかし、これからが大変なのだ。この、人類の進歩にも大いに役立っていくであろう、神戸の宝と言える成果には、神戸の税金が使われている。私達も十分、チェック機能を発揮しながら、予算が不足しないよう、育てて行くべきと考えている。これらの成果に特許がおりて、薬、医療機器等の商品となり、成果が代金となるまで、ねばり強く進めねばならない。その時が、5年先か10年先かは明らかにならなかったが、その暁には、役人や学者のなま商法にならぬよう、コンサルタントお入れて、神戸の成果が高く評価されるようにしなければならない。舞子ビラが金融機関と契約した時のように、働いても働いても、金融機関に吸い取られるということになりかねない」と、ご注意申し上げた。

思いおこせば18年前。阪神淡路大震災で、神戸を支えていた神戸製鋼・三菱重工・川崎重工・みなと産業等が破壊された。それらに代わる産業として、平成9年、医療産業都市造りを議会側から政策提案し、重たい笹山市長を引っ張りながら、スタートしたのだった。アメリカのGEメディカル誘致には、失敗した。シンガポールで行われた世界銀行の国際大会では、我が市の医療産業都市構想の発表に世界の注目が集まったものの、逆に、その知恵をコピーされてしまった。結果、メディカルツーリズムの部門では遅れは取ったけれど、研究部門やメディカルクラスターは着実に歩んでくれたのだ。

まるで神の領域に来たような感動の成果を踏まえて、「今後のために、議会も推進母体を組織して応援するべきである」と、締めくくった委員会だった。
写真