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2013年 06月 13日 木曜日

公共スペースの企画運営について懇談したのは、去る4日。摂津本山駅のバリアフリー化にあたり、地域とJR西日本とが交渉する中で実現した公共スペースは… 今秋頃に使用開始が予定されている新駅舎の2階の、自由通路の一角。わずか6m²とはいえ、既に神戸市をはじめ、多くの人々の注目を集めているその企画運営を、JR西日本と地域が甲南大学に依頼したのだ。

写真 懇談会の様子
▲6m²の夢がふくらんだ懇談
懇談は、甲南大学副学長・商学博士の西村 順二 経営学部教授のゼミ生の皆さん約25人に、地元のリーダーと私。学生さんたちの若い感覚での議論をうかがいながら、1時間の和やかな懇談だった。

私は、地元の公共スペースの提案とJR西日本の英断に感謝申し上げた上で、地元の行事 ─ 例えば、世界一の桜を誇る笹部桜の公園や、梅園、それに、だんじり等の行事を採り入れてはどうか。或いは、アカデミックな面もいれて、文教の町らしい発信が出来ないかなど、地元の特色を活かしつつ、神戸市らしい使い方を、とご提案申し上げた。

学生さんたちも、良くご研究下さっていた。まず、電光地図様の、ナビ入りの地図を常設し、駅に着いてから、目的地を指すのに道順が分かるようにする。さらに、緑の文化を基調にした飾り付けをする等、ご提案いただいた。

加えて、懇談の会場だった岡本の福祉会館の2・3階は図書館だが、図書館が移転した後、2階を地域開放することになったので、この空間も、この地にふさわしい使い方を、ということで、学生さんの意見を取り入れたり、公共スペースとの関連も考えてみてはどうかといった意見も出た。そこで、「特にこの2階の貴重な空間は、地域が運営するのが大切」として、その方向で働く決意を申し上げた。

いずれにせよ、若い学生さんたちとの懇談は、楽しかった。

地元を代表して座に加わっておられた、80才近い小原、林の両先輩も、きっと、学生時代を思い出しておられたのだろう、イキイキと、甲南の後輩と話しておられ、後輩への温かい励ましと期待が感じられた。JR西日本鉄道創造本部の企画調整担当、東矢さんも、官僚のような体質であろうJRの中で、この地域の意見をどのように反映するのか、ご苦労だろうと思う。がしかし、きっと、JR西日本のイメージアップになる。皆の知恵や努力を集めて、良い6m²を作り、実り多く運営して行きたいものである。

写真 懇談会の様子