Skip to main content.

2013年 06月 05日 水曜日

神戸市中央卸売場市場の夢について、場長の佐藤さん他、幹部の皆様と語り合う時間を頂戴した。
私は、東部市場のいろいろな業界の顧問を仰せつかっているので、この市場については… いつも気にかけており、委員会でも、何かと発言して来ている。

思えば、18年前の阪神淡路大震災で、東部市場は壊滅的な被害を被った。ところが、管理課長が1週間も出勤しなかったので、私は、職場放棄だと批判した。彼は、自宅が崩壊したためと言い訳をしたが、そんな公務員は、沢山いた。歯を食いしばって、公僕として働いている方もおられるのに、残念だった。

運悪く、国の農林省から被害の調査に来られた時には、満足な説明ができず、そのためかどうか、復興予算がなかなかつかず、東部市場の会長、三野玉三郎氏は、個人的なコネクションで東京でのロビー活動をなさり、私も東京で訴え続けて、ようやく60億の予算がついた。勿論、市の努力もあったお陰だったが、しかしなぜか、「この際、前の施設より良くしていこう」というような方向ではなく、まさに復旧。前の位置に、新しく同じ建物が、同じように建ったに過ぎなかった。

あれから18年、東部市場の経営は、年々売上げが低下。その上、経費がかさむようになって来た。それでも尚、何とかしようと、場長は懸命に努力してくださっている。東部市場のあり方検討委員会を設け、若手を中心に内部検討会をしたり、ヒアリングをしたり。あるいは、アンケートを取ったりと、自分に与えられた任務に全力であたり、市民のために尽くそうとしておられる。

例えば、東部市場北側にある第一冷蔵庫は、電気代が年間約1億円かかっているので、何とかしたい。
神戸市でただ一つの花き市場は、狭く、駐車場も無いに等しいといった課題をかかえている。これも、改築しながらお客を増やして行くと同時に、地域の人々とも連携を取って行きたい。

具体的な事は、未定の今の段階では書けないが、場長の夢は大きい。私は、彼の熱い思いを聞きながら、「この方にも定年があるのに、こんな熱い人を定年で終わらせるのは惜しい」と感じた。中には、早く辞めて欲しい場長もいるなど、多くの場長と付き合って来たが、彼には、出来ればもっと仕事をして欲しい。真の意味での公僕と言えるかどうかは、その人の人柄と信念による …… 議員も同じなのであろうが。

空から見た東部市場