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2013年 05月 27日 月曜日

今日は、残念に思っている事について。神戸市民の森林植物園と須磨離宮公園の次期管理者選定について、建設局公園砂防部は、次期から両方の指定管理から民間の業者を締め出して、神戸市公園緑化協会に随意契約をしたいと、議員に説明にまわっているのである。これは、従来… 4年毎の指定管理者制度になっており、1期目は神戸市の外郭団体である神戸市公園緑化協会が受けている。

今は2期目に入っていて、森林植物園は神戸市公園緑化協会が、須磨離宮公園は神戸市公園緑化協会と民間の組織である神戸市造園協会のJVが請けて、仕事をして下さっている。この指定管理者制度の公募を止めて、神戸市公園緑化協会に随意契約したいというのである。植物の育成という専門的見地と長期的な運営計画がいるという平成22年度包括外部監査の意見を受けたのが理由で、6月上旬の局内の建設局選定評価委員会で正式決定されるからと、前もって関係議員に説明していたのだ。この説明を受け、私は「同意しない」と回答した。

長期的な視点に立った政策は、植物園だけに限らない。須磨の水族園では魚やイルカを育てて、民間の指定管理で成功している。植物について、官の技術が民間を上回っているのだろうか。もっと大切なことは、私をはじめ自由民主党は、民間活力の導入を行政に訴え続けてきた。やっと、いろいろな所で民間活力の導入が始まり、経費も削減されてきた。

しかし、一方では確かに、市の第三セクターの仕事が少なくなった。水道サービス公社の仕事の三本柱メーターの検針とメーターの取り換え、水道料金の滞納者の督促業務は、なんと大阪の第三セクターに取られ、神戸市の水道公社では大きな仕事がなくなり、今後、水道サービス公社の転売をとの議論が始まっている。

しかしまさか、そのために先手を打って、神戸市公園緑化協会の仕事を永続的に確保するのが狙いなら、とんでもない時代の逆行であると言わざるを得ない。

民間の苦しみ、民間の痛みを知らず、役人の天下りを守るため税金の仕事を確保するのだろうか。まさか、こんな考え方は、無いと思う。しかし、では何のために、神戸市造園協会を切り捨てるのだろうか。当局はきっと、仕事は出すのだから同じだと答弁するだろう。それなら、JVでお互いに生きて行けばいいだろうに。

もう、民が官の手のひらに乗って働くのではなく、お互いに対等の立場で仕事をして欲しい。みんな生活があるのだから、第三セクターをなくすのが目的ではない。しかし、私は、民間にしわ寄せをするのは止めて欲しいと思っている。次の委員会は6月18日10時から開催されるので、そこで議論する心づもりでいる。なお、水道の件についての詳細は、昨年9月18日の企業建設委員会の記録をご覧いただきたい。