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2011年 06月 14日 火曜日

結局は、当局がいかに正確な情報を持ち、各地区の人々を守れるかが大切になってくる防災行政無線。この度、更新されて… 拡声受信子局が増設されて、広く市民に放送できるようになったと、危機管理室の防災行政無線担当者から報告をうけた。

3月におこった東日本大震災の津波では、危機管理室が大活躍してくれた。何といっても、神戸市の危機管理室が一番早く、仙台市へ救援に駆けつけたのが、仙台市と神戸市の間に、大きな友情的なものを生んだ。仙台市役所の一階ロビーに神戸からのメッセージが掲げられていたのは、先日書いた通り。その神戸市の危機管理室が、今回は市内に、市民に目を向けて、防災行政無線に取りかかったのである。

ご存じのように、神戸市内の危険と思われる各地にスピーカーを設置して、危機情報をいち早く知らせる装置が、防災行政無線。私も、魚崎で何度か聞いたが、いい設備だと思った。が、それと同時に、この時代になお、江戸時代の火事を知らせる半鐘のような形式が一番確実で早いとは…と、何となく嬉しい気持ちにもなった。

かつて会ったGEの会長が「一番確実で早いのはこれだ」といって、手帳を出して書き込んだ。半鐘につながるプリミティブなものの確実性を思い出して、笑ってしまった。

だが、それでも気がかりで「南三陸町の津波で、防災無線のマイクを最後まで握って殉死された方があったが、そのようなことはないか」と聞いてみた。神戸市の場合は、市役所の一号館の8階の危機管理室から責任を持って情報を流すらしい。それなら恐らく、たぶん、南三陸町のようなことなく、各地区へ情報を、コントロールしながら流せるだろう。

機械ものの事ゆえ、まだ気がかりなことはあるが、いずれにしても、危機管理室の今回の動きはありがたいことであり、ひとまず高く評価したい。