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2011年 05月 30日 月曜日

創造的活動支援事業の拠点「KIITO」の6月のプロジェクト、「KIITalk(キイトーク)」について、良い企画だが… 更に企業や会社や一般の人にできるだけ来ていただいて、具現化するところまで進めて欲しいものだと思ったのは、去る5月19日、企画調整局の山本朋廣局長からうけた、興味ある報告でのこと。

このプロジェクトは、自分の活動・取り組み・想い・アイデアなどを「KIITO」で「talk」して、新たなパートナーシップやプロジェクト、インスピレーションを生み出す場を提供するというもの。

それぞれが持っている夢でも企画でも出しあって、聞いてもらう企画だ。いろいろな知恵や企画やアイデアが出て、楽しそうなブレーンストーミング。しかし、良い企画やアイデアを誰が聞いて、どう具現化するかまで至っていない。そこではただみんなで出しあって、刺激しあって、学習しあうだけ。

実施には賛成だが、例えば、アメリカでは一部上場の会社を退職した役員や、同じく退職したマスコミや学者が色々なサークルを持っている。

テニス・ゴルフ・乗馬など、そうした方々の知識・経験や人脈をネットワークで結び、コントロールするディレクターがいて、若者でも老人でもアイデアや企画案が浮かんだ時に、ディレクターに相談する。ディレクターは、ふさわしい人物を紹介し、アポイントを取ってる。面談の結果、案が採用されたら、しかるべき会社なり金融機関に、そのアイデアを出した人物として紹介される。

最終的には成功報酬的な契約ができる上、アイデアを出した人には金銭的な心配がない。いわゆる、インキュベーションシステムなのだ。これも、アメリカで色々なヒット商品が生まれている背景の一つ。

神戸市もこの企画をもっと広げれば、全国の人々のアイデアが「KIITO」に集まってくる。そうすれば、神戸が「夢を発信できるチャンスに長けた都市」になって行くだろう。ブレーンストーミングに留まるのでは、あまりに惜しいと思うのだ。

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▲前回のKIITOの様子 ─ 真剣に案などを記してくださっておいでの、参加者の方々