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2011年 05月 12日 木曜日

2ヶ月間活動をし続けた彼らに心から拍手を送った、今朝の海上自衛隊阪神基地隊。2隻の掃海艇が、東日本大震災被災地での救援活動を終えて、帰港。長い間… 救援活動をしてくださった130名の隊員を迎えようと、地元神戸の者として、敬意とお礼を込めた花束を用意して雨の中を待っていたのは、神戸議会から神戸市民を代表して荻坂伸秀議長、地元東灘区の魚崎21Cから6名、ズーフォニックアカデミーから矢野奈緒子理事長と園児・保護者8名等、計26名。

到着した掃海艇まきしま・つきしまの2隻を代表して帰還報告に立ったのは、能條将史掃海艇司令。阪神基地隊の山本高英司令に
「地震発生の3月11日すぐに出発して2ヶ月、自分達は現地で力一杯の救援活動をいたしました。現地は大変な状況でありました」
と報告する能條掃海艇司令の目には、涙があふれていた。

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海に沈んだ遺体は、言葉に表せないほどひどい状況であったそうだ、だが、隊員達は一体一体、丁寧に収容していった ── そんな隊員たちの苦労話を、私は陰ながら聞いていた。きっと能條掃海艇司令も、その光景と隊員達の苦しみを思い浮かべ、涙されたのだろう。

ふと見ると、淡々と語る能條掃海艇司令の言葉に、その苦労をくみ取って、矢野理事長はじめ多くの人々がもらい泣き。私も、その一人だ。マスコミも評論家も、まして政治家からも、自衛隊の苦労は、ボランティアや学者・政治家に比べ、あまりにも報じられていなかった。

ズーフォニックアカデミーの子供達が、「ありがとう」のメッセージが添えられた花を、隊員の皆さんにかわいい手で渡すと、それまで緊張していた隊員たちは、顔が一気にほころんだり、涙腺が緩んだり。

一本ずつ、お酒を持ってきてくださった方も。こうやって、様々な前線での活動で任務を果たす者と、それを支え、或いはねぎらう人々……そんな、誰もに敬意を表したい。心からもう一度、「ありがとう」。
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