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2011年 05月 04日 水曜日

もちろん今回は、東北地方の方々のために祈りや願いを込めてのお祭り。この神戸東灘だんじりも、阪神大震災の年は… お囃子だけの開催だった。

昨日は、御影のだんじりパレードで、平野地區のだんじりに載った。パレードが行われる御影クラッセのだんじり広場へ向かう途中、ある自治会長さんから「安井さん、だんじり広場ありがとう」と仰っていただけて、本当に嬉しかった。この広場を造るために、藤澤福男氏をはじめ、たくさんの地域の方々と苦労を共にした。その思い出が、一瞬、走馬灯のように甦った。

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だんじり囃子にのせられて、だんじりにのせて下さった地域の皆様にありがたく、感謝しながら、思い入れのあるだんじり広場で、舞った。広場につながる大きな階段や、バス通りの歩道、そして何より広場が、観覧する方々で埋め尽くされていた。だが、クラッセと阪神御影駅を結ぶオーバーブリッジは、人で埋め尽くされていると思いきや、人っ子一人いない。終ってから尋ねると、警察が、明石の花火の事故以来、橋梁からの見学を禁止しているようなのだ。なるほどとは思いつつも、絶好の見学場所なので、せめて人数を制限して実施するとか、或いはご高齢の方々や招待客、車いすの方々等に、ブリッジ上から見る機会を差し上げるなど、できないものだろうかと思う。

だんじりにとって最も大事なのは『宮入』。神社に報告・お礼すべく、境内に入る。だが、私にとって宮入は、クラッセのだんじり広場へ入るのこそが、宮入。神戸市の中でも、こんな広場を持っているのは、ここしかない。誇りを持ち、みんなで作り上げた喜びを噛み締めた。

明けて今日は、10時30分から弓弦羽神社の本当の宮入が行われた。厳粛な中、多くの人々が集って下さる。1300年続いているありがたい神社と神様の前で舞っただんじりを、楽しませてもらった。震災の年を振り返り、平和は良いものだと、しみじみ思ったのだった。