Skip to main content.

2011年 05月 03日 火曜日

今日から、東灘区御影地区のだんじり祭が始まり、だんじり囃子があちこちに響いている。東北地方の大震災を受け、だんじりを出すか出さないか各町内で議論した結果… 全地区のだんじりが出る事になった。

それを受け、弓弦羽神社の祭典に集まった各町の代表は「ヤレヤレ」といった感じ。神様に祈っておられた弓弦羽神社の澤田政泰宮司の祝詞が、その実行に込めた思いを、見事に表していた。
「辭別て白さく
去ぬる3月11日 東北地方太平洋沖地震と名付けらるる激しき地震 起り更には幾百年(いくももとせ)の昔にも知らぬ大き津波押來りて 多數の町村を毀しつくせし災害(わざはひ)は 言葉(ことのは)に現せぬ(有)樣にてぞ在りける
土は裂け 山は崩れ 海は荒れ 家々は毀ち流れて 瞬く間に幾許(ここだ)の人の玉の緒も絶え失せしことは 悲しみの極みなりけり
剩(あまつさ)へ 原子力初發電所の事故起りて 人々の煩ひは 又更に深まる事とはなりぬ
故 今し大前を拜み奉り 大神の高き尊き大神徳を仰奉りて乞ひ祈み奉る状を平らけく安らけく聞食して 餘震津波を鎭め給ひ 惡しき事故をも祓遣り給ひて いと疾く旧つ姿に立返さむと 耐えがたきを耐へて勞き勵む災被りし人々は白さくも 更に 國を擧げ心一つに復興に勤むる數多の國民の至るまでに 大神の奇しく妙なる神靈幸はひ給ひて 大神等の見行(みそな)はします大和島根を 清き美しき本来(もと)つ皇國姿(みくにぶり)に立返らしめ給ひ 堅磐に常盤に 平穩しき國豐けき町と守り惠み 幸はへ給へと 恐み恐みも白す」

今日の境内には、福岡から来られた結婚式の参列者の方も居られたのだが、宮司から聞いたところでは、弓弦羽神社では年間60組以上の結婚式が執り行われており、神戸では生田神社・湊川神社に次ぐそうだ。御影のイメージや、この落ち着いた雰囲気が、今どきの晴の結婚式の感覚に、ピッタリなのだろう。先日の英皇室の結婚式も、ジミ婚で話題になった。質実は高く、虚飾は不要なのだ。

東日本の町々にあっても、歴史に根付いた処どころの由来所以を大事に、より豊かに復興が成りますように。
写真
▲ 遠路福岡から結婚式においでたご家族