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2011年 04月 29日 金曜日

人類の平和につながる知恵かも知れないと言えばあまりにオーバーだろうが、人に対して親切に気持ちよく接するのを… 心掛けるというのは、実に大切な文化。それこそ、日本の「和」であり、「おもてなし」である。昔の中国、然り。日本企業やアメリカ企業の影響で改善されてきたのを見れば、国際交流の問題にまで発展して考えるのもお分かりいただけるだろう。

と、言うのも、中央区役所と西区役所に勤務してもらう「区民サービスディレクター」の公募について、市民参画推進局の大谷幸正局長から報告されたからだ。

区民サービスの向上のために接客・接遇についてマネージメントしたり、問題提起をしてもらい、職員の意識改革のための様々な取り組みを進めている、その一環でのこと。身分は嘱託で、年額報酬500万円程度。この額は、神戸市のOBで嘱託として来て下さっている方とほぼ同額か、やや低い。既に5名の方が来て、ご活躍されている。成果も、かなり上がっているようだ。確かに、既に配属済の東灘区でも窓口は親切になっているようで、苦情を聞かなくなって来たように思う。

担当課長に聞くと「民間のホテルとか、銀行とかにディレクターを中心に現場で勉強したり、どうすれば良くなるか共に考えたり、議論することがある」そうだ。また「フロアでウロウロしている人を見かけると、積極的に声を掛けるようにしている」という。東灘区の前副区長、丸一さんは、時間があれば区役所内をウロウロし、区民に声をかけるなどされていたが、それも、ミーティングの成果だったのかも知れない。

民間だと、不親切にしたり笑顔がなかったりすれば、客が減ったり、減収につながる。区役所は、区民が怒っても減収にならない。せいぜい、市会議員が叱られるくらい、というのが基本的な官民の違い。

議員も職員も、税金で給料を頂いていることを、つい忘れてしまう節がある。民間と同じレベルでサービスを要求しようにも、難しい面があることもまた、確かだ。だが、銀行の窓口はいつもニコニコして迎えてくれるので、清々しい。区役所全体も笑顔があればずいぶんと違うと思う。

最近では、窓口の男性職員は笑顔で迎えてくれるが、少し年配の女性職員は、笑顔の方が少ないように思えるのは、気のせいだろうか。もちろん、良く来て下さいましたと言った雰囲気は持っているのだが、笑顔が少なく感じる。

気持ちのいい区役所になるために500万円とは、少し高い気もするが、いつか、自然にそう振る舞えるように、努力と辛抱が必要。頑張って欲しいと思いつつ、賛同した。