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2011年 04月 27日 水曜日

私のような大人の男でも恐かった、まるでヒッチコックの「鳥」のワンシーンのようだった、森南のセルバ近辺での話。朝6時30分頃… 早起きの会を済ませて帰宅の途中、烏の群衆がゴミを漁っている光景が目に入った。2号線に面した北側歩道で、セルバの東約20mのあたり。車の往来の激しい中だというのに、70〜80羽の烏が群がって、一つの袋をつつき回っていた。

歩道は烏で真っ黒。電線に烏が並び、付近のビルのテラスや屋上に点々と烏がとまってカーカー鳴いて、「鳥」のワンシーンのよう。私は一瞬こわばったが、すぐカメラを取り出し、撮ろうとカバンを地面に置いた、そのとたん、カラスはパァーッと、一斉に飛び立った。

ところが、不思議なことに一羽だけ、ゴミ袋から3m程離れた工事用の柵の上に留まって、見張っている。私は、ゴミ袋を撮影するべく近づいたが、逃げない。どんな烏やねん…もし烏語が分かったら「君が指導者か? リーダーなのか?」と聞きたいくらいだ。

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撮影中、烏の鳴き声は一段と大きくなり、不気味だった。その一羽の指令で襲いかかられるかもと思って、撮影後、遠ざかって振り返ると、その一羽以外は戻って来ない。40mぐらい離れると、ようやく10羽ぐらいが戻って来たものの、まだ、電線やビルのテラスでは、お互い鳴きあっては様子を見ているようだった。

ようやく望遠で撮れたのは、異様な光景。この違法なゴミを出した人間に、腹が立った。

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空き缶、ペットボトル、弁当箱…どうせ、その程度の人がすることとは思いながらも、犯人を探したくなってしまう。かつて、と、ある自治会長が、ゴミから犯人を割り出したことが問題になったことがあったが、その自治会長の怒りが、何となく分かる気がしてきた。

私のような大人の男でも恐かった。子どもなら、烏に襲われるのではないかと、ヒッチコックの「鳥」がまた、思い出された。あの映画は良く出来ていたな、とも思うけれども、そんなことより何より、「違法投棄をやめていただきたい」。