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2011年 04月 26日 火曜日

ここ数日、朝の駅立ちをしている。色々な人にお会いでき、人生模様がかいま見られるようで、興味がわく。傍らで中山秘書が… 熱心に市政報告を配っているのだが、受け取る人、断る人と、それぞれ。励ましてくださったり、貴重なご意見を頂いたりで、参考になる。

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今朝、JR甲南山手駅に立っていると、ロータリーでタクシーの運転手さんがビニール袋を持って、タバコの吸い殻やゴミを拾っておられた。以前にもその姿を見て「ご苦労様です」と声をお掛けしたが返事もなく、無口な方なんだなぁと思っていた。ところが今回は、その運転手さんのほうから「良かったですね、当選されて」と声をかけて下さった。

私は答礼しながら「毎日お掃除されているのですか」と尋ねた。「はい。できることからやってます」と実に爽やな返事が返ってきた。良い人だ。あんな方の車に、早くお客さんが乗ってくれたら良いのにと思いながら、マイクを握っていたが、いっこうにお客さんがない。

7時からはじめて50分。やっと松葉杖をついた女学生とお母さんが来て、その運転手さんに子どもを預けて、大急ぎで電車に向かった。私は、良い運転手さんに当たって良かったと喜んだ。見ると扇タクシーのマークが。実は、扇タクシーには二代に渡ってお世話になっているから、なおのこと嬉しい。

まもなく、JRの駅員さんが、ほうきとちりとりを持ってロータリーを回り始めた。演説を止め、駅員さんに運転手さんのことを聞くと「そうなんですよ、あの人が一番熱心なんです」。「えー、あの方以外にも、タクシーの運転手さんがやっておられるの?」と聞くと「時々居られますね。でも、あの人が一番です」。

「ここの駅は、上品でいい方が多いです」とも、駅員さん。甲南山手駅の上品な雰囲気は、小さな善意が大切なものを作り出している好例かも知れない。世間では、タクシーの運転手さんを批判する声も少なくないが、こんな立派な方もおられるのである。

東灘区には上品な駅が多い。乗客の皆さんも上品な方、親しみやすい人を良く拝見するように思うのは、気のせいだろうか。きっと、マナーを心得ておられるのかも知れない。と、いうのも、実は昨日、違う駅である女性から「なぜ、日本人はオシャレじゃないのでしょう。議員さんはお感じになりませんか?くわえタバコで平気で歩くし、笑顔はないし、走るし…」と言われ、なるほどと思った。オシャレは服装からではなく、ライフスタイルやマナーも含めてのことではないだろうか。そう思うと ─ 私の駅立ちも、考えねばならない、か…