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2011年 04月 22日 金曜日

校区の小学校は、団体へのグラウンド使用はしているが、個人での使用は認めていない。学校ごとに違うようだが… どのような基準で決められているのかというお尋ねの電話を頂戴した。早速教育委員会に問い合わせると、すぐに担当者から連絡が入った。

学校施設開放の制度「学校施設開放事業」ができたのは、昭和40年だそうだ。当時、社会装置としての公園が狭く、子供達の遊び場が少ないからと、学校のグラウンドを開放することにした。ところが、グラウンド内で野球・サッカー・ドッヂボールなどが幅をきかせ、取り合いになってしまった。そこで、地域の人々と話し合って学校開放委員会を設立して、グランドの住み分けをし、スムーズに行くようになった。近年では、周辺に公園ができてきたこともあり、平成10年に「団体使用を原則とする」として、現在に至っているそうだ。

しかし、未だ学校によっては個人使用も認めている学校もあるようだ。東灘区では、14校のうち10校が、現在もなお個人使用を認めている。

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▲ 地域の事情に応じ、子供のために活用を
それぞれの地域の事情があるようで、どちらが良いとも言えない。個人的なグループで使用したい人も、おられるだろう。だが、野球やサッカーを通じて子どもたちを育くんでいきたくもある。

私は、ひとまず、今の状況で良いのではないかと思う ─ というのは、いずれの組織にも共通して、一つの仕組みでの運営が長く続きすぎると、色々な面で不満や異論が出がちになるからだ。

学校施設は、あくまで学校の管理下にある。この原則から離れることはできない。だが、地域で話し合えば、折り合えるところがきっと見つかるだろう。「子供のため」という大儀は一緒なのだから。