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2011年 04月 20日 水曜日

初めて当選したときは、みんな意気揚々。そんなことは分かっているようで… 案外分かっていないものだ。

実は、立派な事務所にビックリしながら、同窓生の、某市会議員の応援に行ってきた。たいした人口でもないのに、議員数が21人とは多すぎる。東灘区の9人でも多く、7人くらいが適当だろうと思っているほどで、某市の場合、思い切って10人くらいにしてはどうか…そんなことを考えながら、マイクを握った。

もちろん、応援する限りは、当選して欲しいと思っている、その応援を終えて事務所に戻ったら、三人の落選した市議や県議から電話があった。あるベテラン市議に「もう一度やりますか?」と聞くと、「もう、人の心に疲れた」と言う。それを、ある中堅の市議に話すと、「ホントですね。僕も同じ思いですよ。つくづく人の心が嫌になった」と、しみじみ。

私は10期、彼は5期。ともに何度も裏切られ、それでも耐えては騙され続ける。こちらもだんだんしたたかになって、少々のことでは動じなくもなるが、今度はそんな自分の心が嫌になってくる。そんな時、ちょっとしたことを覚えていて「あなたに投票しました」と言って下さる人の心で、また人を信じようと思う、その繰り返し。これが続くから、ベテラン議員のように心がぼろぼろになってしまうのだ。

そのベテラン議員は、私が電話し難いのを察して、お電話下さった。彼の、最後の気力が感じられて、嬉しかった。私は、この期に及んでなお、選挙の残酷さ、そして厳しさを改めて思い知った思いでいる。が、それでも、自分で選んだ、私の生きる道。経験を重ねてなお、日々、文字通り「気力」を奮い立たせて行こう。