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2011年 04月 19日 火曜日

立派な病院だが、ポートライナーの駅から遠いのが将来の課題になると分かる、神戸市新中央市民病院。昨日… 今年7月4日にOPENするのに先立って、会派ごとの内覧会が行なわれた。正直なところ、「いよいよ医療産業都市を支える基盤病院としての機能ができた」と思っている。

病床数は912床から700床に減少したが、緊急部門の充実と医師の研修・教育機能を持たせている。さらに最先端の機器を入れ、最高の医療レベルを保つべく、準備されている。受診者の利便を図るためには、従来の中央市民病院から学んだことを参考に、色々と工夫されていた。例えば、これまで遅く困っていたエレベターが30台から50台に増加されていたり、以前は受診する科の前でずっと順番を待っていたのが、携帯端末で、院内に入ればすぐ連絡できるようになり、喫茶店でも読書コーナーでも、時間を潰しながら待てるシステムが導入されていた。このシステム、名前が付いておらず、議員からは「何か名前をつけないと今のような説明をしなくてはならないから、例えば『呼び出し君』とか、何か良い名前をつけるように」と指摘が出た。

病床が減った分には、ディ・サージャリー・サービスと呼ばれる、2泊3日で手術をし、後はそれぞれの後方病院に自宅から通院してもらうシステムが導入されている。年間8000件の手術から12000件を目指すというように、多くの利用が見込まれている。

16から18に増加した手術室の充実ぶりは、最高。床面積が広くとられていて、関係医師に研修できるようにもなっている。検査部門と緊急病棟は平面で結ばれ、検査結果を持ってエレベーターで行き来しなくても良くなるなど、命を守るための効率も高まっている。

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担当者に「新市民病院のウリは?」と尋ねてすかさず「これです」と指差されたのが、リニアックという機器。これは、放射線でがん細胞をピンポイント攻撃する機器。将来は、手術にとって代わるかも知れないという優れものだ。平野昌司議員と二人、次の立て替え時には「もういないなぁ」と笑いあったが、医療産業都市に向けて着実に進んでいるのだと、二人して満足している。あとは、現場の医師と、育くまれて行くであろう若い医師や医学生、看護師に、この入れ物を存分に活かし、魂を入れていただきたいと願うばかりである。