Skip to main content.

2011年 03月 28日 月曜日

規則や慣例を越えた、温かい人の情を感じさせてくれたのは… 美談として新聞でも報じられ、御影の人々の心を打って話題となっている、御影小学校の卒業式。

写真
去る3月24日、卒業式が各小学校で行われ、私は、御影小に出席。同校の光田校長がにこやかに我々来賓を迎えられた校長室は、漂う空気も、巷の暗さから離れ、ホッとするものだった。

光田校長は我々に「東日本大地震で東灘区に避難してきた茨城県北茨城市立中郷第一小学校の6年生角南俊拡君が、23日の卒業式の予行演習を見学に来た。角南君はかつて御影小学校に通っていたこともあり、級友や恩師に出会い一緒に卒業しようということになり、本日の卒業式に出て、ともに卒業することになった」と、さりげなく報告された。

角南君の気持ちは、さぞ複雑だったろう。予行演習を覗いてみたいと思った気持ち、その背景を考えると、痛々しくもある。それを受け止めた、級友や恩師の思いやりと光田校長の英断に、拍手を送りたい。校長室でこの話しを聞き、その卒業式に参列した一人として、とても嬉しかった。

角南君は立派に卒業し、中学校の入学式に出るため、茨城に帰るそうだ。避難した御影の温かい気持ちを胸に、元気に帰ってくれることだろう。