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2011年 03月 22日 火曜日

良い議員が議会を去り、若い議員を受入れなければならないであろう、節目の時。当選の暁には、信念を持って議会に出てきて欲しいと… 願った、今期最後の本会議。午前10時、議長の「本日は控え目な服装にて本会議に出席するよう」との要請をうけて全員が黒か紺で出席。東北地方太平洋沖地震で犠牲になられた方々へ全員で黙祷を捧げて、始まった。

神戸市会が神戸市民を代表し、「16年前に発生した阪神淡路大震災があり、特に心を痛めずには居られない」として、「政府や国会においてはこの未曾有の困難に対し、一致団結し人命救助・生活支援を最優先にした活動に全力を尽くすとともに、一刻も早い被災地の復旧・復興に向け、財政支援や立法措置などに万全を期されることを強く求める」と決議した。これには「国内外の多くの方々から、支援と温かい励ましがあったお陰で立ち上がった神戸だからできる支援でもある」との一文が含まれている。

神戸議会全体では、各議員から約8万円を集め、総額500万円を寄付することに。おそらく、政令市議会としては一番多い金額ではないだろうか。

2月24日から本日まで、長かった第1回定例市会では、3つの分科会に分かれて審議してきた。委員長を務めた民主党の藤原武光議員から、予算について決議するに当たり、委員会から出た意見を集めた要望を付けて決議したが、それは神戸空港の活性化などを盛り込んだものだ。

これに対し、共産党から予算の編成替えを求める動議が提出され、代表として南原富広議員が演説したが、具体的に説明されていて、良く理解できるものだった。視点は、社会的弱者や子どもの貧困解消、中学生の給食の実施などに注がれていた。

南原議員にとっては、これが最後のスピーチ。淡々と本会議場の演壇で原稿を読み上げた彼もまた、共産党員らしい議員だった。言葉はキツイが親切で、フレンドリーなお人柄。時々、同じ委員会となり、帰路、彼の車で事務所まで送ってもらったこともあった。お礼の機会を逸し続けてきたのが、今、心苦しい。実は、彼とは、「現金と宝石をゴミと一緒に捨ててしまったので、探して」というある美容師さんからの陳情で、二人して布施畑のゴミ収集場をあさり、奇跡的に発見した経験が……そんな昔の事を、つい昨日のように思い出した。

議員になるためなら主義主張はどうでもいいとでも言うかのように、ある新人は自民党に断られある党の公認として、またある新人はみんなの党を断られある党の公認として、ある新人は民主党と自民党の両方に断られ、と、いろんな党に籍をを置いて選挙戦に臨んでくる。だが、それでもどうか、当選したら、市議として信念を持ち続けて欲しい。