Skip to main content.

2011年 03月 02日 水曜日

湊中学校と楠中学校の統合について、湊中学校区の生徒は第二学区の高校へ、楠中学校区の生徒は第一学区の高校へと、同じ学校の仲間なのに選択の余地がない。これは… 2月22日にも書いたように、本会議で我が自民党の若い橋本健議員が、新設湊翔楠中学校の高校学区の問題として指摘した。

写真
議会での橋本議員
これについて、橋本議員は10ヶ月も前から「教育委員会が論議していないのではないか」と繰り返し質疑をしていたが、回答がなかったので、ついに本会議場でも教育長に対して質疑。教育長は「教育委員会が要らないと橋本議員が発言した」と反論。さらに「貴方は教育委員会に来ていたのか」と、逆に詰問される始末。私は後方から「教育委員会は要らないとは言っていない」と、擁護のヤジを入れ、さらに「教育委員会に出ていなければ指摘できないのか。議員の質問は保障されている」と反撃した。

橋本議員も「私は議事録を何回も読み、統合について十分な論議を交わされていない事を確認して発言しているし、議会に詳しい報告はなかった」と反論。私も「教育委員会から報告は受けていない」と同調した。

対する教育長は「議事録がすべてではなく、それ以外にも論じられいている」と回答し、背景まで長々と説明しようとした。我々には時間制限があるので、説明で時間を取られたくないと思っていたところ、さすが副議長「背景は良いですから、議論の中身を説明して下さい」と入れて下さった。

結局、大した中身の説明はなかったのだが、本会議の後、私は団長・幹事長と相談して、教育委員会の真意を確かめる必要性に加え、橋本健議員がいかにも調査研究せず質疑しているかのような教育長の発言に抗議するべきだと申し出て、当局との話し合いに入った。教育長も、後日よく理解され、「そのような気持ちでなかったが、言葉が不適当であった」というので、我々も了承した。但し
「今後勉強・調査する議員のためにも、教育委員会の議事録はテープ起こしにより近い精度で記載する事。ただし、プライバシーに関わる事や処分などの人格に関わる件については、もちろん秘密として表記しない」
といった具合に、問題点を指摘し話し合ったので、真面目に取り組む議員の調査・研究が進め易くなる筈で、良かったとは思う。

だが実は、「いずれ学区制を無くす方針なら、この際にすべきだという論議が教育委員会で十分されていない。ましてや、議会に対して十分な説明もなかった」と指摘していたのだ。我々が市長与党だからといって、何をしても黙っているなどと思ってもらっては、困る。当局は言葉巧みに「統合」と説明するが、現に私の母校の湊中学校は、間違いなく「無くなる」。きっちりと手続をし、詫びるべきであり、この点、失政の一つではないかと思っている。

私にも、湊中学校に様々な忘れられない思い出があり、良い同級生を持ったと、誇りにも思う。遠くにいる、同窓会に出席できなかった同窓生もきっと、楽しかった中学時代を、繰り返し繰り返し思い出しているだろう。

写真
母校がなくなるのを惜しんだ同窓会で