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2011年 02月 24日 木曜日

甲南病院で亡くなったUさんという、甲南の同級生が居る。ずっと仲良く… 一家で私を支えて下さっていた。私は大きなものを失った気持ちで、一年ぐらい。時々思い出しては、空を見上げていた。そのUさんの奥さんは、ご主人を送り、舅姑を送り、実の母上のお世話をされながらも、美しい婦人会の花だった。

その御母堂様が、90歳で亡くなられた。葬儀に出向くと、家族の方々 ─ 御親戚や参列された近所の方々も、まるで仲良し会のようなゆったりした気分で、思い出話が相次いでいた。ご長男が真言宗のお経を唱え、導師を務める。皆が、声を出してお経を唱える。私も、読響。

お世話された方の愛情や、近隣の方々の暖かみが伝わってきて、私には、順番に焼香を呼ばれるよりずっと親しく感じられた。裏にはしっかりとお世話して下さる方がおられ、いろいろ気配りして下さっていればこそとはいえ、良い葬儀だ。

お金をかけるのも、もちろん、それはそれで立派なこと。でも、自宅で、皆でお送りするのもまた、良い葬儀だと思った。一番大事なのは、思う心なのだから。