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2011年 02月 23日 水曜日

神戸新聞社だけとはいえ、カラーで報道してくれるので、昨日同様、各党の代表が市長に対して行った… いつもより力が入った今日の質疑。実は、今回の代表質問では、神戸市会を去っていく議員がラストスピーチをする。神戸議会での、最後の舞台である。

昨日も、公明党の米田和哲議員がラストスピーチ。公明党議員の拍手に送られて自席を立ち、熱弁90分。7点に渡る鋭い質問は米田議員らしく、ある時にはユーモアを交え、庶民的な言葉で切々と訴えていた。特に、子育て支援と震災復興や借上げ住宅については、福祉の公明党の旗を掲げ、最後まで市長に迫った。特に、長田区については声を大きく、握りこぶしを固く握って質疑。米田議員の長田への想いや、お礼の気持ちがあったのだろう。もともとみんなに好かれている議員だけに、スピーチが終わった時、敬意を表した大きな拍手が会場を包んだ。

今日は、二人の議員がラストスピーチ。一人は、福浪睦夫議員。75分間の質疑では、同じ会派の議員から「最後だ、頑張れ」と声が掛かった。人柄の良い議員は、今日も大きな声で時間いっぱい、力のこもった演説だった。

そしてもう一人、共産党の西下勝議員もまた、ラストスピーチ。85分間8点について質疑は、この党の決まり文句で、まず政権与党の批判に始まる。今回も同じように「民主党に政権が移っても、自民党とうり二つの何ら変わらない政権となり、国民はうんざりしている」と批判から入り、苦笑をかった。が、その後は共産党らしく、社会的弱者に視点を当てながら、敬老パスの無料化への再転換や子どもの医療費助成について、また暮らしと福祉を応援する市政をするようにと、鋭く追求していた。

特に神戸空港については、スカイマークに頼らざるを得ない状況を指摘し、財政悪化を厳しく批判した。この党が言うことも分からないでもない。西下議員が議員になってからずっと空港問題に関わり、一貫して経済面と環境面で反対してきた。私も市政報告で、「経済面では今の共産党の主張は間違っていないが、それは空港問題だけを切り取って見ればの話しだ」と言ったくらいだ。

なんの高ぶりもなく、淡々と終えたラストスピーチは、いかにも西下議員らしく、また共産党々員らしかった。私は、周りから白い目で見られるかも知れないが、30年で初めて、最後に彼のスピーチに拍手をし、敬意を表したのだった。