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2011年 02月 22日 火曜日

質疑を聞きながら、若いころの私と重ね合わせていたのは、実に堂々と市長と渡り合った橋本健議員。若いころの私よりも… 彼の方が冷静に詰めていて、実に感慨深い。

それに先立ったのは、崎元祐治議員。今日から始まった第1回定例市会本会議で、現在神戸市会第一党である民主党の、彼の市長への質疑は135分間・13点。同議員の後援会の方々が傍聴席を埋め尽くし、彼を激励。我々議員とともに民間の方々が傍聴して下さるのは、励みになって、良いことだ。

多岐に渡った質疑のうち、特に、彼が提案者の中でも第一人者である神戸マラソンのPRについては力が入っていて、具体的に質していた。「日本マラソン発祥の地が神戸だ」と、市長。明治42年3月21日に新開地から中央区に向けて走ったのが、記録として「マラソン」という語の使い初め。経済効果は50億円以上になるという。

そして、二番手。我が会派の中央区選出、橋本健議員が、100分間9点に渡り、市長に質した。さすがは、福祉の橋本議員。保育料金の設定であるとか、生活に密着した大切なことについて指摘していた。注目すべきは、借上復興住宅について。これは深刻で、震災で住宅が足りず、民間のアパートやマンションを市営住宅と同じように住まわせてもらうべく市が借り上げたのだが、今年、その契約が切れるために、住居者を退去させざるを得ないという問題。

さらに
「市長は断固として行財政改革を行う、また市長の目標は政令市の中で中位としているが、民間の企業と比べて、バスの運転手の給与や、環境局の業務車に3人乗っている状況などは、問題」
と、鋭い指摘が続いた。

加えて、兵庫区の湊中学校と、中央区の楠中学校の合併にも触れていた。『湊翔楠』中学校となったそこからの進学は、湊中学校区の学生は第二学区の高校 ─ つまり県立兵庫高校、県立夢野台高校など。一方、楠中学校区の学生は第一学区の高校 ─ つまり、県立神戸高校や県立御影高校などしか受験できない。行政の都合で学校を合併しておきながら、進学先を自由に選ぶことができない上に、せっかく友達の輪ができたにも関わらず、共だって受験できない不合理に対し、「市民を守る市長は県に抗議するべきだ」と指摘。

これについて市長は
「行財政改革は今まで通り必ずやる。削減した財源で市民サービスを行う。借上住宅について20年の期限で次々と期限が近づいている。第二次市営住宅の計画をして、住み替えを進めていく。借上げの延長は難しい」
などと答えていた。

対する橋本議員が、例えば市民感覚について
「一杯飲み屋で、市の現場の給与や厚遇が話題になって、みんな驚いていることを知っていますか」
というように詰めていったのは、実に見事。本当に、良い議員になるだろう。

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