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2011年 01月 21日 金曜日

全国的に減少傾向にあるアサリ。 神戸市立栽培漁業センター が、そのアサリの種苗の生産に取り組んでいたが、この度、種苗の養育に… 成功したそうだ。

味噌汁やクラムチャウダー、バター炒めに酒蒸しなど、洋の東西を問わず用途の広い食材の アサリは、1980年代をピークに減少傾向 にあり、水産関係者の間では、大きな課題となっている。

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▲ アサリ稚貝
谷口 時寛 産業振興局長からの報告によれば、作業はなかなか難しいらしいが、よく頑張ってくださって、成功されたようだ。しかも神戸の須磨海岸で親アサリを採取し、同センター内で採卵・飼育した結果だというから、嬉しい。専門的に言うと、フルグロウン期幼生(180ミクロン)から定着稚貝(200〜230ミクロン)に成長し、20〜30万個体の種苗ができたという。

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▲ 稚貝放流のようす
できた種苗は、市内の海岸2ヶ所 ─ 須磨海岸と住吉川河口付近に放流される、その第1回目、東灘区住吉川河口(六甲ライナー南魚崎駅付近)には、既に放流されたそうだ。

こんなに素晴らしい事なのに、放流当日の観客は、わずか20〜30人だったとか。とかく情報を自分達だけのものにしたがるのは、どうにかならんのだろうか。神戸ワインや灘の酒に神戸のアサリという組み合わせなど頭に浮かび、夢が広がる。神戸市のためになる話題であり、PR効果も大きい。もっと大々的に知らせて欲しいものである。