世間と同じく若い人が入らず、高齢化している会だが、お一人おひとりにお話を伺っていると当然のように、身につまされ、心が痛むお話しがある。
余程悔しかったのか、ある車いすの方からは「阪神魚崎駅から六甲ライナーの駅まで駅員さんに助けを求めると、駅員さんが1人来てくれたが、体重が重いので、そのままどこかに行ってしまって、戻ってこなかった。結局、六甲アイランドに行けずに帰ってきた。悔しくて、その時の切符を持っています」と訴えられた。
その時の駅員さん、何か方策はなかったのだろうか。未だに切符を持っておいでだとは、本当に悔しい思いをされたのだと思う。どうか、障害者の方々にそんな思いをさせないように、健常者の方は、心も手も尽くしていただきたい。我々自身、いつ車いす生活になるかも知れないのだし、ノーマライゼーションはスロープやエレベーターといった見かけのバリアフリーではなく、私たちの心と行動で成り立つのだから。
▲ 阪神魚崎から六甲ライナー魚崎までのスロープ。