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2010年 12月 26日 日曜日

まだ神戸市は関西広域連合に入っていない上に、テーマについては皆さんで考えていることなのでと答弁する当局。しかし、なぜ議会の議論が… 無関係であり得るだろうか ─ そう感じたのは、神戸市主催で行われる『第4回災害対策セミナー in 神戸』について案内されたからだ。

去る22日にうけた、危機管理監・理事の川野理氏と消防局の村上正彦局長からの案内によれば、平成23年1月19日(水曜日)〜20日(木曜日)の午前10時30分〜午後5時まで、神戸国際会議場で開催とのこと。全体テーマは『減災の知恵の共有』だという。

それも良いテーマだとは思うが、大掛かりに、優秀なメンバーを集ってシンポジウムをやるなら、今回兵庫県知事が関西広域連合の会長に就任されたことでもあり、それが防災の担当なら尚更、広域に渡って、兵庫県や神戸市が、関西広域連合の中で防災の役目をどう果たせるのかも、重要な論点に挙がるべきだろう。

例えば、神戸空港に加えて海上自衛隊の阪神基地隊もある、神戸市。それらの連携やまちづくりと市民との連携など、考えられる課題は多い。我が会派が、本会議でも総括質疑でもこれまで市長と質疑してきた、神戸空港を防災拠点とするようにという提案についても、今回のシンポジウムの一部でも論議して欲しいものだ。

学者先生と事務方で方向性を決めて、その中に市長や議会、知事の立場があまり考慮されないのは、よくあるケース。彼らから見れば、我々の議論は関係ないかも知れない。だが、このことを残念に思っているベテラン議員は、少なからずいる。

この種のセミナーやイベントは数多くあって、あまり代わり映えしない。それはそれで良い、そんなものなのかも知れないが、具体に実りある提案は、滅多にない。そんな体たらくに甘んじるのが、震災を経験した神戸市自身が主催するセミナーとして相応なのか。議会でも議論になっている神戸空港を防災拠点とするための研究などは、リアリティを伴った課題ではないのだろうか。

そして、その中には議会人も入れて欲しい。議会の論議が、無関係であろう筈がない。大きな費用をかけ、多くの優秀な人材を集めるのであれば、相応しい実りが求められて、当然。ただ「セミナーを開きました」というだけで、いかにも「決して手をこまねいてはいません」というようなポーズをとっていれば済む時代ではないのである。