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2009年 06月 19日 金曜日

地元東谷堰堤工事に関する陳情が、建設水道委員会の「陳情第188号」として、今日、提出された。地区代表として… マンション住吉川管理組合の山田幸宏さんが、現状と今後抱えるであろう問題点を、しっかり切々と議会で陳述され、最後に「国土交通省は真摯にテーブルにつき、住民の不安を取り除き、理解を求める為に工事協定書を結ぶよう、神戸市議会は、神戸市長に対し国土交通省に要求をするべきである」としめくくられた。
自・公・民・共 各会派からそれぞれ質問が出た。主たる質疑は「国の事とはいえ、市は道路管理者としてなすべき事もある」という点。加えて、ルートが変わった事に対し、十分な説明なされていない事が指摘された。

私は、残念ながら他の委員会に出ており、傍聴も発言もできないので同僚にお願いした。役目を果たして頂き感謝している。結果は採択。良かった、ホッとした。


▲建設水道委員会
こうした陳情が出されると、委員会で住民の意見に議会が同意した時は、採択となる。だが、住民の意見が地域エゴなど、何かと理解できない時などには、不採択の場合もある。もう少し話し合って結果を見ようという時には継続審議になるが、今回は住民の意見に全会派が同意したのである。
しかし、誤解しないでいただきたい。これによって工事が中止されたり、ルートが変更になったりはしない。あくまで、市は市民と国土交通省の間に立って、話し合う場を設定し、「市民の声が工事に反映されるように努力する」のである。その中で、市の権限の及ぶ範囲において、市がどのような役割を果たすか、全議員が見守って行くことになる。

これは、住民にとっては大きな力を得たことになると考える。ここまで来るのに尽力されたリーダーの方及び役員、さらには、陰で活躍して下さった人々に敬意を表したい。特に、住民の意見をまとめるのは大変だったと思う、住民の方々の中には、工事絶対反対、ルート変更を求める意見も多くあったと聞き及んでいるが、これは大変困難だ。

まず、工事が公共工事であって、しかも合法な工事だから、おおかたの認知を得ている。この為、議会として反対のしようがない。しかも、工事が始まってしまっている今、ルート反対という事では、議会は、採択はおろか継続さえも困難であったと思う。そもそも、この問題は国と県が大きな権限を持っているので、神戸議会としては発言力が強いとは言えず、微妙な立場であった。

しかし、東灘区の議員 ─ 特に民主・公明の議員は、よく会派内をまとめて下さっている。問題はこれからで、テーブルについて、トラックの通行の時間帯、騒音、排煙、安全面、そして何よりも、裏山のガケの安全確保と、トラックの通行に伴う被害がでた時の保障。こうした問題を、一つ一つ丹念に解決しなければならない。。
私はもとより、他の議員も協力してくれるものと、期待している。私はいつも「議員は住民の為の道具」と考えている。住民はいろいろな道具を使って自分の為の安定を図る。これが民主主義である。

私は映画好きだが、中でもいつも思い浮かべるのが黒澤明の「七人の侍」のラストシーン。村の長老が「勝ったのは農民だった」という、あのシーンだ。さあ、始めよう。


▲港湾交通委員会

一方、出席していた委員会のほうで、私は、神戸空港の利用時間の延長を国に求める意見書を提出するよう、他の会派に呼び掛ける行動を起こしていた。神戸空港のドル箱空路は羽田線である。その羽田も、最終便は午後8時15分までだが、最終便の乗客率が3年間83%と、夜でもっている。新幹線が午後8時30分東京発が最終なので、空に乗客が集中するのだ。

従って、神戸空港の利用時間を1時間延長すれば、大きな需要があると見込まれるとして賛同を求めたが、やはり共産党と新社会党は、空港そのものに反対であるから、無理だった。自・公・民で意見書を出すが、私は、この空港を必ず孝行息子にしてみせる。大きな仕事である。私の目指す医療産業都市にも、とても必要である。あまりにも仕事が多く…いや、とにかく頑張ろう。