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2010年 12月 19日 日曜日

師走の文字通り、駆け回る週末。森稲荷神社では、大鳥居のしめ縄を取り替え。この神社では、地域の人々が集まって… しめ縄を藁から作り上げるのだ。朝8時、まず藁をはたいて、藁を束ねている袴を手で一つ一つほぐす。竹のような細い芯だけになったそれを、束ねていく。もんだり捻ったりしてゆくと、やがて大しめ縄が出来上がる。

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▲ しめ縄づくり
古くから伝わるこの作り方を長老が指導し、若者が受け継いでいる。ほとんどの神社がかなり高額で購入している中、この神社だけは、地域の人々が団結して作り上げているのは、凄い地域力と言えるだろう。私も1時間半程お手伝いしてみたが、大変な作業だった。

4〜5時間くらいかかって、ようやくでき上がる。こんな素晴らしい地域力を、どこかのマスコミが取り上げてくれれば、みんな元気が出る。身近なところで、こうして技術の伝承が行われている事をぜひ伝えて欲しいものだ。

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▲ 子供たちと、もちつき
ほうぼうのお餅つきにも参加。どこも、地域の方々や子供達で賑わっていた。私も餅をついたが、3ヶ所でダウン。多くの子供達が、両親や祖父母に手を取られ、ウスを囲み2回ずつキネを打って、餅を頬張っていた。いずこでも、大体10kgくらい餅米を炊くようだ。

その光景を見ながら、平和で良いなぁとつくづく思った。そしてふと、カンボジアの子供達を思い出した。カンボジアの神戸夢小学校の子供達に、いつかお餅つきを教えたい…と。しかし、一方で、こうして出たくても、出てこられない子どもがいるかも知れない。平和な裏に、虐待されている子どもがいないかなど、忘れずに気を配っていなくては。

顧問をしている少年野球リーグの6年生の卒部式も、各チームで行われた。それぞれを回って、いつものように監督やコーチの皆様にお礼申し上げ、子供達には
「天国も地獄も、同じように立派な料理があって、同じように長いフォークとナイフが置いてある。地獄ではそのフォークとナイフを使って自分では食べられないので、ひもじい思いをしていた。しかし天国では、そのフォークとナイフを使って他の人に食べさせて、とても幸せそうにしていた。人は、誰かに尽くしてこそ幸せになれるので、皆さんも他の人に優しくできる人になって下さい。最後に、卒部する6年生は、大人になったらまた、次の子供達を育てるためにここに帰ってきて、指導して下さい」
と話した。

あるチームで、帰りにコーチの一人が「◯◯◯君が安井さんの言うように帰ってきて、コーチしてくれてます」とご紹介下さった。いい青年で、本当に良かった。みんなで声を合わせて"We Shall Return"と誓い合ったのだった。

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▲卒部式で「いつか帰ってきて、次の子たちを指導して」と語った