▲残れば役立つと分かる、ミラー
担当の六甲砂防事務所によれば、あとの維持管理をどこがするのかが大きな問題。設置者としては管理できないから困難と回答されていた。そこで、甲南台管理組合は、神戸市の東部建設事務所に、市民の安全を守るためにカーブミラーを神戸市が引き取って管理するよう、熱心に働きかけてきた。それが実って、今般、東部建設事務所の所長自ら現地を視察し、内部で検討して引き受けると判断してくれた。
そこで、甲南台管理組合の喜多康介理事長が、多忙の中わざわざ東部建設事務所と六甲砂防事務所を訪れ、それぞれの所長に面会し、お礼を兼ねて今後の事をお願いしたのだ。
双方とも心から喜んで下さったのは、実に嬉しいことだ。もともと、甲南台管理組合では質の高い実績を上げている。古くは水道の神戸市への移管や、道路の移管がそうだ。防犯カメラの設置等もある。喜多理事長の祖父君からお世話になっている甲南台の問題点についても、話し合った。何といっても、高齢化に備えた交通利便性の問題がある。幸い、裏山はグリーンベルトで開発は止まった。だが、団地内では環境の問題等が上がってきた。「名実共にクオリティーの高い団地として続いて欲しい」と歓談した。喜多理事長の好意が、また役人のやる気を起こす。ありがたい事だ。
六甲砂防では、1年前にも類似の堰堤工事で地元住吉台と対立し、私がお世話して工事協定を行った。その際は、工事車輌の速度を25km/h以下にしたり、対面した時は工事車輌が回避するように取決めていた。今回、久しぶりに所長と会ったので「取決めが見事に守られたので、地元は喜んでいる」と、お礼も言えた。当たり前のようでいて、なかなか協定とは守られ難いものなのである。