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2010年 12月 10日 金曜日

東灘区のとある市の解体工事が、「市から出ている金額より相当低い金額で市外の解体業者にポイ投げされている」との訴えが… あって、早速現場に。確認すると、確かに市外ナンバーの車が並んでいる。近所の人に聞くと「ひどい工事をしている」と訴えられる方も。

市の担当に状況を聞くと「解体屋さんは今叩き合いをしていますから、そんな仕事は経理の仕事です」と言うではないか。あきれてしまった。市長も議会も税金を使う事なので、できるだけ市内の業者に回そうとしているのに、この無神経さは何だ、と怒ってしまった。

写真
▲ よその業者に回されていた解体工事の現場


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怒ると、ひときわ腹が減る。午後一番、友人達が事務所に集まって、昼食。そこに、信頼申し上げ、ご支援いただいてもいる方のご長男が、36歳という若さで、ご病気で急死されたと聞き、すぐに足を運んだ。焼香し手を合わせつつ遺影を見ると、魚釣りの好きな青年らしく、日焼けした元気な写真が飾ってあった。

ご両親とも人情家で、家業も順調。評判の良い御一家だった。仲間は、落ち込まれているお父上を何とか誘い出し、業界を引っ張って欲しいと願っている ─ と、そのまま率直にお伝えした。東部市場の水産会社で、オリンピック選手の自慢の息子さんをご病気で亡くされた社長さんが、今80歳に近い年齢にも関わらず再起し、頑張っておられる事もお話しした。

人の一生、何があるか分からない。しかし、残された者らが仲良く頑張ってこそ、供養になる。いくら嘆いても帰って来ない。お父上の涙に、私ももらい泣き。立派な息子さんお二人に、気丈な奥様も居られるから、きっと支えになって行かれるだろう。衷心からご冥福をお祈りしつつ、その場を辞した。人生には本当に辛い事があるものだ、しかし家族と仲間が小さな癒しになるだろう。