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2010年 12月 07日 火曜日

市長が珍しく、うなずきながら真剣に聞いていた。本当に珍しく、こんな市長が見られたのは… 12月6日の本会議。代表質問に立った我が会派の森下やす子議員が
  1. 行財政改革について

  2. 森林保全と都市緑化について

  3. デザイン都市について

  4. 保育所待機児童についてと幼保一元化について

  5. 利用者の視点に立った市バス運行と経営改善について

  6. 次世代の子どもを育む市民会議について


の6点について質したとき。

写真
▲ 壇上の森下議員
冒頭、森下議員は
「大阪府の橋下知事が、神戸空港を「先の無い空港」とか、「米軍に使わせればいい」とか、無責任な発言をしているのに対し、市長がコメントせず聞き置いた事は、大人の対応としては理解するが、私は、一人の母親として、自分の子どもの将来が無いとか、あれこれ言われたくない思いです。神戸空港は、市民にとって大切な空港であります。今後は、はっきりと意思表示すべきである」
と、厳しく指摘した。答弁を求めない、我が会派の意志を示した質問で、全員同感だった。

行財政改革について、森下議員は詳しく分析して、3つの視点から質問した。その中で、市民に見える行財政改革について答えた市長は真剣だった。市長は
「苦しい中で一生懸命やっている。なぜ市民は評価して下さらないのか…残念な事だ。何のためにやらねばならないのか分かって欲しい。この政策は国の制度の欠陥を補っているのです」
と訴えた。

副市長の民間人の登用についてその後どうなっているか、女性職員の登用についても質していた。市長にとって頭の痛いところだが
「市政の重点政策だ。デザイン都市のために統括官の重要ポスト、公報官に民間人を登用し、副市長にも新たな発想を求め民間の人材の登用を考えている。今しばらく時間が欲しい」
と答えていた。現在の3人の副市長のうち、誰かが民間人となる。いささか市長も苦しいだろうが、議会との約束だ。やってもらわねばならない。こんなキツイ質問を受けた市長だったが、森下議員の持つ真摯な話し方で、安心したのだろう。

再質問では、行財政改革について
「市長の『市民に分かって欲しい。頑張っている姿勢を理解して欲しい』との熱い思いは伝わってきました。よく分かります。しかし、私の友人で、30年間市役所からの手紙や文書をずっと貯めている人がいますが、その人は『30年間、全く同じ封筒で、同じ形式の手紙や文書が来ている。改革が末端までいっていない』と言っています」
と訴え、大きな拍手の中、終了。市長はよく理解したのだろう。横に座っている平野昌司議員も「いいなぁ。彼女の頭は柔らかい」と、目を細めていた。