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2010年 12月 06日 月曜日

民主主義を支える大切な選挙を、もっと厳粛で身近なものにするためにも、議員自ら襟を正さなければ… いけないと感じている。我々地方議員の選挙、統一地方選挙が来年4月に行われる。4月2日告示で4月10日投票予定。むろん、議員の間では、その話題で持ちきり。誰が強いとか、誰が悪口を言ったとか、にぎやかだ。政策や公約を進める事が大切と、正論を説く議員も少なくない。しかし、新人の資質については首を傾げたくなる事が多い。

私の所属する自民党については、状況は以前より良くなっていると感じるが、それが来年の4月まで続いているかどうか。中央政治の流れに翻弄される我々は、自身でも少し哀れに感じる時がある。いくら真面目に仕事をし努力しても、風で決まってしまう事もしばしば。それにもまして、選挙に強い議員になるには、大変な努力を積み重ね、地域の住民の方々との信頼関係を築かねばならない。

ミニ集会や朝の駅立ち、後援会旅行、施設見学、施設報告…できる事はいろいろあるが、その中の一つに、町に貼るポスターがある。本年12月9日までは1人ポスターを貼ってもいいが、立候補の意志を示す事は許されていない。9日以後は、2人以上の同志と政党活動の呼び掛けポスターが許されている。そのポスターについても、各区で大変なようだ。

かつては、ポスターを電柱や公共物、中には信号機に貼る不心得者が当然のような時代があったが、市民の反発があると察し、自主規制して、いつの間にかそんな者はいなくなった。代わりに、民家へのお願いが激しくなった。民家や商店も「この人は良くて、あなたはダメ」とは断り難い。結果、一人に貼らすと何人分も貼ることになり、汚くなってしまう。

そこで、私は期数を重ねた議員として「12月10日まで、東灘区はポスター合戦を自主的に規制しよう」と、東灘区の各議員に話しかけた。各議員も快く受けて下さった。東灘区の議員のセンスはもとより、各区の状況と比べても、東灘区の美しさが分かってもらえるのではないかと自負している。

ところが、今日、ある区でポスターが何者かに破られたという噂を聞いた。嫌な話しだ。頭を下げて貼らせてもらっているのを、破ったり、ポスターにヒゲを書いたり。そんな事をしていると、区民の目には、選挙が汚く映ってしまう。地方選挙の投票率が38%を越えるのは、なにかよっぽど大変な事でもない限り、難しいだろう。