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2010年 12月 04日 土曜日

良き家庭の主婦だっただけに、当選していればいい県会議員として私も頼りにしただろうと思う北浜みどり氏が… 今日、選挙戦線を去った。かつて、東灘区選出県会議員に、自民党から出馬して下さった。今回も立候補するべく自民党に公認申請を出されたのだが、急遽申請を取り下げられたので、どうなさるのか心配していたら、事務所に挨拶に来られた。

「もしかしたら、ほかの政党からか…はたまた、無所属から立候補されるのか」と、気になっていたのだ。北浜氏は
「立候補致しません。先生には色々お世話になり、気にかけて下さり本当にありがとうございました」
と、さわやかな表情で、清々しく仰った。私は、それまでの経過については聞くことなく、ただただ彼女の心情を思うと気の毒に感じた。

平成19年の統一地方選挙で自民党の公募に参加して下さり、本当にあと一歩というところまでいったが、落選。次回はと期待があったが、この世界の事情が分かり、ご自分の事情の中で判断したものと拝察し、「そうですか。ながい人生の中、大変だったと思いますが、いい経験と思い出して、今後に活かして下さい」とだけ申し上げた。

それでいいのかも知れない。彼女も
「今後高齢者の健康と福祉を守るために、自分の本業の体操指導で頑張っていきます」
と、明るかった。偶然事務所に来ていたかつての支援者の方々も「それがいい。貴女の指導は本当に素晴らしいから、頑張って下さい」と励まして下さった。確かに、健康体操の指導者として好評らしいので、本当に頑張って欲しい。

公募制度はいい方法だと、私は思っている。尊敬する平野昌司相談役からも「自民党の国会議員が落選したり、引退した選挙区を埋めるために候補者をネットで公募したところ、素晴らしい候補者が集まって、こんないい人材が日本を思い、政治を変えようとしている事に驚いた」と報告をうけた。内容は詳しく書けないが、私も、聞いただけで驚いた。その面接では、「街頭のビラ配りでも、朝立ちでも、何でもします」と東大・京大卒の若者が応じ、「このままの日本ではいけない」と、危機感を訴えていたと聞いたのだ。

北浜氏の「いい経験でした」という言葉を、今後のご活躍を祈りつつ重く受け止めたのも、そんな公募候補の方々の情熱が分かるからだった。あらゆる分野の人が政治に参加すれば、良い方向に政治が向かう。だが、そんな人たちを受け止め、政治の世界で活躍して頂くには、有権者の皆さんの一票一票が欠かせないのである。