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2010年 11月 25日 木曜日

神戸市は仕事が早いと言われたら、市民も私も嬉しいのに。というのも… 友人であり、不動産業を営んでおられる、とある会長から21日に届いたメールの、その指摘。
道路境界明示立ち会いを、土地家屋調査士が神戸市に依頼すると、神戸市道路境界明示については30日ルールとかが課にあって、その日まで行動を起さないそうです。市民サービスの事など、考えてくれているのでしょうか? 不動産の売却には、測量がつきものです。多分、神戸市の職員不足を理由に、大変業務が多分だとおっしゃるでしょう。不動産を売却しなければならない市民には、人には言えない理由が有ります。改善策を検討出来ないでしょうか。他の市町村では、早ければ七日で降りるところもあるようです。今、他の市町村の申請から許可までの期間日数を調査しております。市民に目を向けた行政サービスをしていただくよう、改善をおねがいいたします
というのだ。早速調べてみると、当局は「指摘の通り窓口で約1ヶ月はかかると申し渡しをしています。理由は資料調べ、特に相手の書類が正確かどうか、その調査に10日はかかってしまう。こちらも3班体制で一生懸命やっているのですが、人数も十分でないし、仕方がないのです」との事だ。

そこで「送信自体が、他の政令都市はどのくらいかかっているのか」と聞くと「分かりません」と、つれない返事。これでは、神戸市は早い方なのか遅い方なのかすら分からない。他の都市を気にしないのは、競争意識が低いのではないか。窓口で1ヶ月くらいと言っているのだから、1ヶ月はかかってもいいのだと思っているのではないかと、疑ってしまう。組織内の努力で、1日も早くしてあげようと研修や研究をしてくれているのだろうか。

市に強く申し入れた旨、返信したところ
安井先生へ 早々のご対応、誠にありがとうございました。最近のこの不況で、売主様は皆さん止む無く長年所有している不動産を売却されます。理由は、資金繰りのためです。先生には、おわかりいただけると思います、これは、不動産業者だけのエゴでは無く、広く市民サービスのためです。また、努力しても時間を掛けても、行政の時間で全てが遅れている事をご理解ください。たとえば、土地家屋調査士の先生がたの、徹夜してでも図面作成される努力も報われないのです。これが行政の壁なのです。ご尽力、誠に感謝致します。役所の改革を宜しくおねがいします。ありがとうございました。感謝
と返事があって、心を打たれた。

実は、これに似た例が、もう一つ。最近、私の親友の電気工事の社長から
「消防の指導が遅れたため、仕事が1週間も止まってしまった」
という指摘があった。詳しく聞いてみると、昭和38年の設計で、本庁に問い合わせているので時間がかかっているのだった。

業者は職人を抱え、爪の先に火を灯す思いで頑張っている。倒産や夜逃げや自殺が周りである度に、手を合わせる。役所の仕事に競争はないが、公僕としての心はあるだろう。倒産や自殺の責任が役所にあるとまでは言わないが、一日でも早く仕事ができるようにしてあげようとする姿が見えたればこそ、安心し信頼できるというものではないか。