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2010年 11月 20日 土曜日

決める事が多くありすぎるけれど、頑張ってみんなで成功させたい初のフルマラソン「神戸マラソン」を、来年の秋にひかえ、15日の東京出張中… 都庁で『東京マラソン』についても学んだ。

2007年2月18日が第1回。次回、2011年2月27日で5回目。東京都と日本陸連が協議をはじめたのが2004年4月だそうで、準備に3年かかっている。担当者は振り返って「石原慎太郎という個性的な知事でなければ、やれなかったろう」という。最大の難題は、警察との協議だったそうだ。次いでスポンサー関係。さらに、規制を受けて仕事に支障が出るホテル・はとバス・デパート・運輸会社等への根回しも大変だったらしい。

第1回、2007年には、苦情が51件もきた。それが、2008年16件。2009年24件、2010年は14件と、回を重ねて、都民が歓迎する空気に変わってきた。問い合わせも、規制内容より「どこが先頭を走っていますか」「どこら辺を走っていますか」といった、安易なものになったそうだ。

大失敗は、2007年。3万人の荷物を三段の山積みにしたところ、下から抜き取ったために荷物の順番が分からなくなった。探し難いのでパニックに陥り、ボランティアの高校生が泣き出してしまう始末。荷物を受け取るのに、2時間待ちとなった。そこで、2008年は平に並べたが、自ずと、広い場所を確保しなくてはいけない。お手洗いの確保も大変で、公有地を探して移動便所を設置した。

申込者311,441人から、出走者35,028人が抽選で決まる。出走代金は1万円で、値下げする気はないらしい。参加者の95%は日本人で、地域別では78.4%が関東。甲信越が7.6%で、近畿からは6.0%。アメリカ・韓国・イギリス・中国・フランスといった、海外からのエントリーもある。世界の大会中、ロンドンは外国人の方が多いそうで、東京も、もっと海外にPRしたいとのこと。

事故にも当然、気を使っておられる。特に、兵庫県明石市の花火大会での事故は、やはり大きな影響を与えていた。見物客が通る予定の地下道は、規制のための警察官と都の役人や警備員で詰まってしまって、客が歩けず、過剰警備になったそうだ。

ボランティアの数も、12,670人に上るなど、学ぶすべてが驚きだった。優勝賞金は、ニューヨーク、ロンドン等は1,000万円を超えるという。東京マラソンはもっと低額らしいが、各地とも、秘密。さて、神戸はどうなるだろう。

神戸のコースは、市役所をスタートして、明石海峡大橋を折り返し。ポートアイランドがゴールだ。復興した神戸の街を、マラソンの中継などで多くの人たちにご覧いただける機会でもある。東京然りの、最初の大変さ。覚悟してかからねば。