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2010年 11月 19日 金曜日

若手とベテランがうまく調和し、会派活動の始動を実感した、我が自由民主党神戸市会議員団から平成23年度予算への要望。各議員が神戸市長に… 自分の選挙区の事や、自分が市政について思ている事を、17日、市長にぶつけた。もちろん若手が中心で、一期・二期の若い議員が論陣を張る。私は、自分の若いころを思い出しながら聞いていた。ある議員は
「子供の保育料が高すぎる。国の基準に合わす事なく、神戸独特の方式を作って欲しい」
と要望。彼自身、子育て中だから分かる事だ。

ある議員は「政策の失敗を認めず、逃げている」と指摘。これには市長も「逃げていない」と反論。少し議員がたじろいだので助けようかと思ったが、それも勉強のうちと思い、静観。こういう時は具体例を出して、第2・第3の証明を持って市長を追いつめ、とどめを刺すのだが、この辺り、まだ詰めが甘い。

我々ベテラン議員の最高峰は、やはり平野昌司議員。中央市場の活動の仕方について、ゆっくりと市長に迫る。
「市長、このままだと中央は5年持たないよ。中国の観光客を呼び込んでみては。一度市場を観に行きましょう」
と誘う。市長も思わず
「いい事だ。神戸は、ベイシャトルに乗って来る中国の観光客に人気があるから、一度検討しよう」
と言、わずか5分でコロリ。

さて、私の番。
「議会と市長とは、両輪の輪。バスの優待券の件も、個人賠償問題の件も、議会はかばってきた。与野党の差を考えて欲しい。あなたは分かっていても、部下が…。思い切って、一度身柄を会派に預けて、共に視察しよう。見て欲しいところが、たくさんありますよ。あなたが分かっているようで分かっていないところがありますよ。例えば、東部市場なんかがそうですよ」
といった前振りに続けて、
「荒ゴミの分別での成果が先に議論に出たが、『当たり前の事が当たり前のようにできるのが良い』と言っていましたが、環境局が違法の張り紙をして放置したのを、誰が後始末しているか知っていますか」
と聞くと、市長は
「地域の人が一旦引き取って、別の日にまた出す」
と答えた。そこで、
「そのお金は、自治会長が自治会費から出している。先日も自治会長が『1万5千円払った』と、事務所にお越しになった。一軒あたり200〜300円の自治会費の中から支払っているので、苦しんでおられる。これが、地デジ完全移行時は一斉に放棄され、自治会はパンクする」
と指摘。これには、市長も副市長も慌ててメモを取っていた。

「前者の会派に身柄を預けて見て回る件は、お答えのしようがない」
と苦笑。それは初めから分かっている。狙いは後者 ─ ゴミの件なのだ。

他の質問についても、丁寧に説明され、手応えあり。突きつけた要望をいかにして実現させてゆくか、これからが腕の見せどころ、本番だ。