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2010年 11月 19日 金曜日

「このオーバーブリッジができたら御影は分断して、周りから笑われる。そんな事すら分からないのか」と反対者の方から罵倒されても、耐えて… ついにこの日を迎えた。18日深夜0時から約1時間をかけて、阪神御影駅と御影クラッセの間のオーバーブリッジが完成したのだ。

実は、11月14日深夜0時から1時間、阪神御影駅から交番の上辺り北側道路まで、大きなクレーンに吊るされたブリッジの南半分の工事が行われると住友商事株式会社から情報を得ていて、我々が見守る中、半分は既に架設されていた。
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▲14日の工事の様子


見ると、同道された、写真作家でもある御影の耳鼻咽喉科医師、岡野安雅先生が、2台のカメラでアングルを決めて激写中。写真作家とは、一枚の写真から原稿用紙2枚くらいの物語が浮かぶようでなくてはならんそうだ。岡野氏は果たして、写真から何を訴えようとしていたのだろう。

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▲ 作業が続く、18〜19日深夜
私の心情は、あまりにも多く、文字通り筆舌に尽くせない。

苦しみの連続だったが、多くは語るまい。このブリッジに反対し、垂れ幕を張った人々の気持ちも分かる。『阪神御影駅のバリアフリーの署名運動をはじめたら、この垂れ幕を下ろします』と、私に宣言された方もあったが、これでようやく、来年の4月〜5月くらいにはバリアフリー環境が出来上がる。

むろん、まだ課題は残っている。

  1. 阪神御影駅南側の駐輪場の移転

  2. 阪神御影駅の南北格差

  3. 一六筋の道路改修

  4. 長崎屋の後の問題


等だ。今日は、一つの区切りがついたに過ぎない。

共に苦労した御影まちづくり協議会の藤澤福男会長と、顔を見合わせた。彼も私も「反対を押しきってでも、付けなくては」と、水面下で当局に迫ったりもした。神戸市当局は「コンペの大切な要件である」として譲らなかった。それほど、難産の事業だった。

これからは、このオーバーブリッジに、御影の活性化に役立ってもらいたい。まだまだ仕事は続く。藤澤会長と目を合わせ「祭はいいなぁ、みんなに喜ばれて。でもなぁ、誰かがやらなならん事もあるんや」。我ら老兵二人、まだまだ元気でいなければ。

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▲ さきほど(19日0時過ぎ)、遂に、オーバーブリッジの残り半分が架けられた