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2010年 11月 13日 土曜日

国道43号線以南の人々に回っているツケ。それは、もともと宮崎市長が頑張ってやろうとして実行しなかった… 政策にまつわること。12日午前9時30分からの神戸市都市計画審議会で色々とあった議案のうち、第3号、産業廃棄物処理施設についてだ。

この議案は、計画書では『当施設は、産業廃棄物の再資源化を行う処理施設である。当敷地は、臨海部の工業専用地域に位置し、周辺は工場等の土地利用となっており、都市計画上支障がないと認められる』という理由で

名称位置面積備考
産業廃棄物処理施設東灘区住吉浜町約0.6ha・施設概要
破砕施設
廃プラスチック類
(処理能力:110.22t/日)
木くず
(処理能力:128.81t/日)
・事業者
西部サービス株式会社

と、廃棄物運搬車輌の増加や悪臭に関わる大問題を平然と記していたのだ。私は、地元東灘区の議員として、真っ先に議論し、

  1. 交通量の問題

  2. 悪臭の問題


を指摘した。

当局は
「交通量はともかく、既に交通の騒音について55デシベルを越えていて、付加量は全体から見れば微量である」
と説明。更に
「55デシベルはあくまで目標で、必ずしも守らねばならないものではない」
と言うから、ビックリした。そんな事を聞いた事は無い。

悪臭については
「既に近隣にパルテックがあり、住民から苦情も頂いており、当局も通常の3倍の立入検査をしている。この悪臭はパルテックに限った事ではなく、周りの食料会社等の複合の悪臭になっている」
という。その事は私も知っており、ひとまず矛を収めた。幸い、これら二つの問題は地元の呉田まちづくり協議会が当局に陳情して下さっているし、当該の会社とも、話し合いの場を持って説明会等開かれているので、そちらに任せるのが良かろうという判断もあった。

一方、常々「国道43号線以南の環境は、大幅に改善する必要がある」と言っている私は、この問題について
「31年前当時の宮崎市長は、東灘区の地元議員団に、国道43号線以南の住工混合地域の解消のために六甲アイランドを建設する。43号線以南の鉄工所や自動車修理工場等の工場を、六甲アイランドに誘導すると説明した」
と指摘した。なぜなら、私もそれを信じて市民を説得してきたからだ。

ところが、実際に六甲アイランドができると、時はバブルの絶頂期。土地は投機の対象となって、1000坪単位でしか売ってくれない。私がいくら「約束が違う、町の100坪・200坪の工場に売ってあげてくれ」と訴えても、売りやすい方法で売っていった。結果、現在のように準工業地域にマンションが建ち、町の工場は反対に追い出されかねない状況で、工場等は、後から来た住民とどう調和するかなどというレベルにはなく、もはや、嫌われないように自己防衛をするので大変な有様だ。

こんなツケを、こんな形で市民に回して良いはずがないと思う、その自分の判断を信じて、粘り強くやってゆく所存でいる。